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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2015年6月30日

今週木曜に、ISSアメリカ区画のシステム訓練最後の試験があるのですが、今日と水曜日にその準備にあたる訓練が実施されます。

試験はISSの緊急事態対処法についてで、試験自体は3時間。
今日の事前訓練が2時間、水曜の事前訓練が1時間半です。

今日の訓練では、火災・急減圧・アンモニアによる空気汚染の3つのシナリオをモックアップでシミュレーションしつつ、試験で聞かれる可能性のある質問リストをかたっぱしから口頭で確認していきました。

以下、今日聞かれた質問例です。

緊急事態発生時の基本方針は?
⇒Warn, Gather, Work (他のみんなに知らせる、安全地帯に集まる、手順に従って対応)

消火器の使用について、何か制限は?
⇒アメリカ区画の消火器はロシア区画で使用することはできない。逆もまた同じ。

二酸化炭素型消火器の使用上の注意事項は?
⇒噴射する際に反動で飛ばされないように注意すること。噴射を続けるうちにボトルの表面がマイナス40度くらいまで冷えるので、表面を直接触らないこと。使用時は酸素マスクを着用すること、などなど。

急減圧の探知方法は?
⇒システムによる自動検知のほか、地上の管制チームからの連絡、耳から空気が抜ける現象など。

アンモニアによる空気汚染発生時の初期対応は?
⇒酸素マスク着用、警報の作動、アメリカ区画の隔離、汚染された衣服を脱ぐ、酸素マスクから専用マスクへの付け替えなど。

他にも、「ハッチを30秒以内に閉めてください」なんていうお題もあります。
これは非常に重要なスキルなので、30秒で閉められなければ、それだけで試験は落第です。

PC端末操作の部分は水曜に練習するので、今日はそれ以外の操作と知識確認を行いましたが、インストラクターからは「今日みたいにできていれば、試験は問題なし」というお墨付きをもらえました。

木曜のシステム訓練最後の試験、がんばります。



 
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