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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第502号

2012年10月10日

トピックス

小型衛星放出技術実証ミッション成功! 5機の小型衛星を放出

船外に搬出されたJ-SSOD(出典:JAXA/NASA)

船外に搬出されたJ-SSOD(出典:JAXA/NASA)

1回目の小型衛星放出後の星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

1回目の小型衛星放出後の星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

放出された小型衛星(FITSAT-1/F-1/TechEdSat)(出典:JAXA/NASA)

放出された小型衛星(FITSAT-1/F-1/TechEdSat)(出典:JAXA/NASA)

10月4日から5日にかけて、小型衛星放出技術実証ミッションが実施され、「きぼう」日本実験棟から5機の小型衛星の放出に成功しました。

今回のミッションは、軌道上の星出宇宙飛行士と、地上の「きぼう」運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)が連携して遂行しました。

「きぼう」のエアロック内のスライドテーブルに設置された小型衛星放出機構(JEM Small Satellite Orbital Deployer: J-SSOD)を船外に搬出し、ロボットアームにより小型衛星の放出ポイントへ移動する作業を、星出宇宙飛行士とJFCTの運用管制員が分担して行い、1回目の10月4日午後11時37分、星出宇宙飛行士の船内からのコマンドにより、2機の小型衛星(WE WISH、RAIKO)が放出されました。

続いて、2回目となる10月5日午前0時44分、「きぼう」運用管制室からのコマンドにより、3機の小型衛星(FITSAT-1、F-1、TechEdSat)が放出され、小型衛星放出技術実証ミッションは成功裏に終了しました。

今後、5機の小型衛星はそれぞれ地球周回軌道を飛行しながら、各衛星独自のミッションを行っていきます。


油井宇宙飛行士のISS長期滞在決定! 2015年6月頃から約6ヶ月間の予定

ISS長期滞在が決定した油井宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

ISS長期滞在が決定した油井宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

油井亀美也宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)第44次/第45次長期滞在クルーとしてISSに長期滞在することが決定しました。

油井宇宙飛行士は、滞在期間中はフライトエンジニアとして、ISSの運用、宇宙環境を利用した科学実験などをISSで行います。滞在時期は2015年6月頃から約6ヶ月間を予定しています。

油井宇宙飛行士は、「飛行までに必要な能力を身に付け、国民の皆様方或いは全人類の未来のために貢献したいと思います」と滞在に向けた抱負を語っています。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1588日経過しました

Microbe実験のサンプル採取を実施、船外実験装置の運用を継続

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、10月3日から4日にかけて、「国際宇宙ステーション内における微生物動態に関する研究」(Microbe)実験のサンプル採取を行いました。

この実験では、国際宇宙ステーション(ISS)に住みついている様々な微生物がクルーや機器に与える影響を調べることを目的としています。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、ポート共有実験装置(Multi-mission Consolidated Equipment: MCE)の搭載実験機器のひとつである「宇宙インフレータブル構造の宇宙実証」(SIMPLE)の運用のほか、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用などが続けられています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから5073日経過しました

第33次長期滞在クルー

サニータ・ウィリアムズ(コマンダー、NASA)、ユーリ・マレンチェンコ(ロシア)、星出彰彦(JAXA)宇宙飛行士のISS滞在は85日経過しました。

ドラゴン補給船運用1号機の打上げ成功、ISSへの結合は10月10日の予定

ドラゴン補給船運用1号機の打上げ(出典:JAXA/NASA)

ドラゴン補給船運用1号機の打上げ(出典:JAXA/NASA)

ドラゴン補給船運用1号機(SpaceX-1 Commercial Resupply Services flight1: SpX-1/CRS-1)は、10月8日午前9時35分に米国フロリダ州のケープカナベラル空軍基地40番射点から打ち上げられました。

なお、ファルコン9ロケットの1段エンジン燃焼中、1基のエンジンに異常が発生しましたが、このエンジンを停止し、残り8基のエンジンの燃焼時間を長くする対応が行われ、ドラゴン補給船運用1号機は計画通りの軌道へ投入されました。

ドラゴン補給船運用1号機は、10月10日午後8時22分頃に、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持され、同日午後10時40分頃からISSへの結合が開始される予定です。SSRMSの操作は星出、ウィリアムズ両宇宙飛行士が実施します。

インフォメーション

「つくばで宇宙 みんなが夢中」筑波宇宙センター特別公開、いよいよ開催!

いよいよ今週末の10月13日(土)、「宇宙の日」筑波宇宙センター特別公開を開催します。当日は、若田宇宙飛行士が「宇宙講演会」に登壇します。また、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)に関する講演や若田、金井両宇宙飛行士によるトークショーなども予定しています。

そのほか、アニメ「宇宙兄弟」クイズラリー、宇宙実験ショー、宇宙飛行士訓練施設公開、JAXA就職なんでも相談会など、イベントが盛りだくさんです。多くの皆様のご来場をお待ちしています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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