このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第410号

2010年11月24日

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から902日経過しました

JAXA PCG実験は11月26日に終了予定、マランゴニ対流実験などを継続


「きぼう」日本実験棟船内実験室(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」船内実験室(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、9月13日から流体実験ラックの蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)で実施していた3回目の「タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)を、11月26日に終了する予定です。

この実験では、高品質なタンパク質結晶を生成し、新薬の開発などへの貢献が期待されます。生成されたタンパク質結晶は、11月26日に帰還するソユーズ宇宙船(23S)で地上に回収されます。

流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)では、マランゴニ対流実験を継続的に実施し、順調に実験データを取得しています。

そのほか、11月24日には、「国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の身体真菌叢評価」(Myco)実験(サンプル採取)を行う予定です。この実験は、人工的な環境で生活する宇宙飛行士に付着している微生物、特に真菌(カビ)の変化を調べることで、今後の宇宙飛行士の健康管理に役立てることを目的としています。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。

なお、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133 ミッション)の打上げが12月3日以降に延期されたことに伴い、「きぼう」での今後の実験計画について調整が行われています。

インフォメーション

「宇宙ふしぎ実験」「宇宙医学にチャレンジ!」アイデア募集、間もなく締切り!

JAXAは、国際宇宙ステーション(ISS)に約6ヶ月間の予定で長期滞在する古川宇宙飛行士に「きぼう」で試して欲しい「宇宙ふしぎ実験」と「宇宙医学にチャレンジ!」のアイデアを、11月30日(火)まで募集しています。

皆様からの宇宙という特殊な環境を活かした実験のアイデアや、医療機関等の専門家の方や介護を経験している方々からの、宇宙環境での身体の変化などを調べるアイデアをお待ちしています。

募集の詳細についてはホームページをご覧ください。多くのご応募をお待ちしています。

STS-133ミッションの準備状況

ディスカバリー号の打上げは12月3日以降に延期

水素ガスベントラインとETの接続部の交換の様子(出典:JAXA/NASA/Ben Smegelsky)

水素ガスベントラインとETの接続部の交換の様子(出典:JAXA/NASA/Ben Smegelsky)

スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133ミッション)の打上げは、12月3日以降に延期されました。

11月6日、打上げに向けた準備作業中に水素ガスベントラインと外部燃料タンク(External Tank: ET)の接続部から水素ガスの漏れが発見されたため、この日の打上げは中止されました。また、打上げ中止後の作業中、ETの中間タンク(ET内のふたつのタンクを結合する構造)の断熱材にクラック(亀裂)が発見されました。

水素ガスベントラインは、液体水素タンク内で蒸発して生じる水素ガスを、射点から離れた場所まで安全に排出するためのシステムです。

調査の結果、水素ガス漏れは接続部の取付け位置のわずかなずれが原因と考えられ、接続部の交換修理が行われました。交換後は、接続部からガス漏れが生じないことが試験により確認されました。

一方、ETの中間タンクでは、断熱材の下の金属部にもクラックが生じていることが確認されました。NASAは、更に調査を行うとともに、クラックが発見された金属部の修理を進めています。

これらの調査や修理作業に時間を要するため、NASAは、12月3日午後4時52分以降の打上げを目標とすることを決定しました。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4387日経過しました

第25次長期滞在クルー

ダグラス・ウィーロック(NASA)、シャノン・ウォーカー(NASA)、フョードル・ユールチキン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は159日、スコット・ケリー(NASA)、アレクサンダー・カレリ(ロシア)、オレッグ・スクリポチカ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は46日経過しました。

クルーは23Sの帰還に向けた準備などに忙しい日々を過ごす


「きぼう」船内実験室で作業するウォーカー宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」船内実験室で作業するウォーカー宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

第25次長期滞在クルーは、科学実験やメンテナンス作業のほか、ソユーズ宇宙船(23S)の帰還に向けた準備などに忙しい日々を過ごしました。

ウィ―ロック、ウォーカー、ユールチキン宇宙飛行士は、23Sに搭乗し、11月26日に地上へ帰還する予定です。

ケリー、カレリ、スクリポチカ宇宙飛行士は、新たなクルーが到着するまでの間、3名でISSを運用します。新たなISS長期滞在クルー3名を乗せたソユーズ宇宙船(25S)は、12月16日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、打上げから2日後にISSへドッキングする予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約