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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第386号

2010年6月 8日

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4218日経過しました

野口宇宙飛行士らを乗せた21Sはカザフスタン共和国に無事着陸


21Sの着陸(出典:JAXA/NASA/Bill Ingalls)

21Sの着陸(出典:JAXA/NASA/Bill Ingalls)


帰還直後の野口宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA/Bill Ingalls)

帰還直後の野口宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA/Bill Ingalls)


カラガンダ空港での帰還セレモニーに参加する(左から)クリーマー、コトフ、野口宇宙飛行士(出典:FSA)

カラガンダ空港での帰還セレモニーに参加する(左から)クリーマー、コトフ、野口宇宙飛行士(出典:FSA)

2009年12月からISSに滞在していた第22次/第23次長期滞在クルーのオレッグ・コトフ、野口聡一、ティモシー・クリーマー宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船(21S)は、6月2日午前9時04分にISSから分離し、同日午後0時25分に、カザフスタン共和国に無事着陸しました。第22次/第23次長期滞在クルーのISS滞在期間は161日でした。

着陸した21Sの船内から元気な姿を見せた野口宇宙飛行士は、「ハッチを開いた時の空気がすがすがしく感じられました」と帰還の感想を述べました。

野口宇宙飛行士ら搭乗クルーは、着陸地からカザフスタン共和国のカラガンダ空港に移動し、カラガンダ空港にて帰還のセレモニーに参加しました。その後、コトフ宇宙飛行士はロシアのモスクワへ移動し、野口、クリーマー両宇宙飛行士は米国ヒューストンに移動しました。今後、野口宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、帰還後の医学検査やリハビリを受ける予定です。

第24次長期滞在クルーのISS滞在は、アレクサンダー・スクボルソフ、トレーシー・カードウェル、ミカエル・コニエンコ宇宙飛行士は65日経過しました。

野口宇宙飛行士ら3名のクルーを送り出したISSでは、6月5日、ソユーズ宇宙船(23S)とプログレス補給船(38P)の到着に備えたISSのリブースト(軌道上昇)が行われました。

新たな第24次長期滞在クルーのダグラス・ウィーロック、シャノン・ウォーカー、フョードル・ユールチキン宇宙飛行士を乗せたソユーズ宇宙船(23S)は、6月16日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から733日経過しました

Ferulate実験終了、JAXA PCG実験結果は21Sで地上に回収

「きぼう」船内実験室では、6月2日、細胞実験ラックの細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)を使用してコシヒカリの種子を微小重力環境で発芽させ、単子葉イネ科植物の細胞壁に対する重力の影響を調べる生命科学実験(Ferulate)が終了しました。

実験サンプルは今後のスペースシャトルミッションで地上に回収される予定です。研究結果は、細胞壁を丈夫にして風に倒れにくい丈夫なイネを作るなど、地上での品種改良への貢献や、将来的には宇宙での植物生産にも役立つことが期待されます。

流体実験ラックの蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)で実施されていた「タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)(第2回)は6月2日で終了し、生成されたタンパク質結晶がソユーズ宇宙船(21S)で地上に回収されました。今後、実験結果の詳細な分析が行われる予定です。

また、6月2日から4日にかけて、流体実験ラックの流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して「マランゴニ対流における時空間構造」実験が行われ、順調にデータが取得されました。

この実験では、マランゴニ対流のメカニズムを明らかにすることで、地上で高品質な半導体用結晶を作る技術への応用や、電子機器を冷却するヒートパイプの高効率化への貢献が期待されます。

そのほか、「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。なお、超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)は、観測運用の再開に向けた原因究明・復旧作業が引き続き進められています。

トピックス

筑波宇宙センターにてHTV2号機の打上げに向けた準備が進行中

13mφスペースチャンバ内のHTV2の本体部分(出典:JAXA)

13mφスペースチャンバ内のHTV2の本体部分(出典:JAXA)

筑波宇宙センター(TKSC)では、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)2号機の打上げに向けた準備が進められています。

TKSCの総合環境試験棟では、HTV2号機の熱真空試験に向けた準備が行われています。熱真空試験とは、宇宙の真空および熱の環境を模擬した状態で、機器の動作に問題がないことを確認するための試験です。

HTV2号機の推進モジュールと電気モジュールを結合した本体部分は、総合環境試験棟の13mφスペースチャンバ内に格納され、6月中旬から下旬にかけて熱真空試験を行う予定です。その後、機能試験などが行われ、機能に問題がないことが確認された後、種子島宇宙センターへ搬送されます。

なお、HTV2号機の補給キャリア与圧部と補給キャリア非与圧部は、既に種子島宇宙センターに搬送されました。推進モジュールと電気モジュールが種子島宇宙センターに到着した後、HTV2号機は全機結合され、打上げに向けた最終準備段階に入ります。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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