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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第307号

2008年8月19日

きぼうトピックス

「きぼう」船内実験室運用開始から75日経過しました

打上げ後初めての「きぼう」ロボットアームの機能確認作業を実施中

軌道上の「きぼう」ロボットアーム(提供:NASA)

軌道上の「きぼう」ロボットアーム(提供:NASA)

8月は「きぼう」での実験開始の準備と並行して、「きぼう」ロボットアームの機能確認が行われています。8月15日から16日にかけて、「きぼう」運用管制員とグレゴリー・シャミトフ宇宙飛行士は、マニュアルモードの試験やロボットアーム先端のエンドエフェクタ(把持手)の試験、船内保管室のグラプル・フィクスチャ(把持部)をロボットアームで把持して解放する試験を行い、各機能が正常であることが確認されました。今週は、ロボットアームの手首カメラによる距離測定機能の確認を行う予定です。

マランゴニ実験の準備順調。実験開始は8月22日以降

「きぼう」で最初に行われる科学実験の開始に向けて、実験で使用する流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)の準備が行われています。8月11日に、打上げ時に使用した補強部材の装置からの取外しや観察用カメラの調整などが行われ、13日は実験用サンプルの組立てが行われました。

今後、実験用サンプルをFPEFに組み込む作業を行い、装置の機能確認を行ったあと、いよいよ、8月22日以降に実験が開始される予定です。

「きぼう」で最初に行われる科学実験は、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」(代表研究者:諏訪東京理科大学 河村洋教授)です。実験開始後、10月下旬まで5回に分けて実験が行われます。

マランゴニ対流とは、水などの液体に生じる表面張力の強さが、液体の温度や濃度差で変わることによって発生する流れです。地上では重力の影響で観察が難しいため、微小重力環境でマランゴニ対流の様子を詳しく観察し、その法則を明らかにすることが実験の目的です。この実験により、地上で高品質の結晶を作る技術などへの応用が期待されます。

河村教授のインタビューやマランゴニ対流実験のやさしい解説などを紹介していますのでご覧ください。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから3560日経過しました
第17次長期滞在クルーのISS滞在は131日(グレゴリー・シャミトフ宇宙飛行士は77日)経過しました

ISS動向

TVISの内部を点検するシャミトフ宇宙飛行士(提供:NASA)

TVISの内部を点検するシャミトフ宇宙飛行士(提供:NASA)

第17次長期滞在クルーのセルゲイ・ヴォルコフ、オレッグ・コノネンコ、グレゴリー・シャミトフ宇宙飛行士は、ISSの運動器具のひとつ、制振装置付きトレッドミル(TVIS)の修理や科学実験、メンテナンス作業などを行いました。

7月末にTVISを使用していたクルーから異音がすると報告があり、TVIS内部を検査したところ、ベルトに約2.5cmの裂け目が発見されました。TVISは体をゴムバンドで押えつけた状態でランニングをする器具で、宇宙飛行士が微小重力環境で健康を保つため、運動を行うのに使用されます。米国時間8月11、12日にクルーがTVISの修理を行い、現在は使用が再開されています。なお、新しいベルトを次のプログレス補給船(30P)で運ぶことが検討されています。

TVISを使用した運動の様子(第14次長期滞在クルー)(提供:NASA)

TVISを使用した運動の様子(第14次長期滞在クルー)

そのほか、プログレス補給船(29P)への不要品の搭載作業が行われています。29Pは米国時間9月1日にISSから分離される予定です。

また、米国時間8月13日、ISS後方にドッキング中の欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)によるリブースト(軌道上昇)が行われました。このリブーストによりISSの高度は5.8km引き上げられ、ISSの高度は現在約356kmとなりました。これは、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から9月に打ち上げられる30Pや、10月に打ち上げられるソユーズ宇宙船(17S)のドッキングに向けて行われたものです。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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