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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第470号

2012年2月21日

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1356日経過しました

「きぼう」船内実験室第2期利用テーマ追加募集の選定結果を発表


軌道上の「きぼう」船内実験室の様子(写真中央は作業中のドナルド・ペティット宇宙飛行士)(出典:JAXA/NASA)

軌道上の「きぼう」船内実験室の様子(写真中央は作業中のドナルド・ペティット宇宙飛行士)(出典:JAXA/NASA)

JAXAは、「きぼう」日本実験棟船内実験室第2期利用の後半期間(2012年度後半から2013年度)に実施する候補テーマとして5テーマを選定しました。

今回の募集は、これまでの約3年間にわたる「きぼう」の運用実績を踏まえ、実験と実験の間に生じる「小規模な実験機会」を最大限活用することを目的として行いました。そしてチャレンジングな多数の応募テーマの中から、生命科学分野、宇宙医学分野、物質科学分野で5件の候補テーマを選定しました。

生命科学分野では、植物の成長に重力が与える影響を調べる研究や、微小重力環境における筋肉の萎縮について線虫を用いて調べる研究など3テーマが選ばれました。宇宙医学分野では、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在宇宙飛行士が、帰還後地上の重力環境に再適応していくメカニズムを調べる研究が、物質科学分野では、溶液における熱拡散現象を観察する研究が、それぞれ1テーマずつ選ばれました。

今回選定されたテーマについては、代表研究者とJAXAが共同で実験計画の具体化作業を行い、その後の評価を経て、実験の実施に向けた準備を進めることとなります。



【Mini Column】
「きぼう」での実験テーマ、具体的にどのような分野があるの?
(左上)マランゴニ対流実験、(右上)イネを用いた植物成長実験、(左下)タンパク質結晶成長実験、(右下)MAXIによる観測成果(スーパバースト)

(左上)マランゴニ対流実験、(右上)イネを用いた植物成長実験、(左下)タンパク質結晶成長実験、(右下)MAXIによる観測成果(スーパバースト)

「きぼう」での実験テーマは、科学利用分野、応用利用分野、その他の分野、船外実験プラットフォーム利用分野に大きく分けられます。

科学利用分野には物質科学分野と生命科学分野があり、いずれも宇宙の微小重力環境を利用して、物質や流体の様々な現象のメカニズムや重力が生物に与える影響などについて調べるものです。マランゴニ対流実験は物質科学分野、植物や細胞を用いた実験は生命科学分野の実験テーマとなります。

応用利用分野は、宇宙実験で得られた成果を地上の製品開発などに応用し、地上の生活に貢献することを目指す分野で、新薬の創出などにつながるタンパク質結晶生成実験などがこの分野の実験テーマになります。

その他の分野には、将来の有人活動に向けた研究や技術実証を行う宇宙医学・有人宇宙技術開発分野と教育・文化利用分野があります。

船外実験プラットフォーム利用分野は、ISS船外の曝露環境を利用して観測などを行うものです。全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)による観測などがこの分野の実験テーマとなります。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4841日経過しました

第30次長期滞在クルー

ダニエル・バーバンク(コマンダー、NASA)、アントン・シュカプレロフ(ロシア)、アナトーリ・イヴァニシン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は97日、オレッグ・コノネンコ(ロシア)、アンドレ・カイパース(ESA)、ドナルド・ペティット(NASA)宇宙飛行士のISS滞在は59日経過しました。

クルーはロシアの船外活動などを実施、ATV3の打上げに向けた準備が進む

船外活動クレーン1の移設を行うコノネンコ、シュカプレロフ両宇宙飛行士(出典:FSA)

船外活動クレーン1の移設を行うコノネンコ、シュカプレロフ両宇宙飛行士(出典:FSA)

2月16日から17日にかけて、30回目となるロシアの船外活動が6時間15分にわたり行われました。

船外活動クルーのコノネンコ、シュカプレロフ両宇宙飛行士は、ロシアの船外活動クレーン1を「ピアース」(ロシアのドッキング室)外部から小型研究モジュール2(Mini-Research Module 2: MRM2)外部へ移設する作業や、MRM2外部への材料曝露実験用パネルの設置など、ロシアの実験に関する作業を実施しました。

フランス領ギアナのクールー宇宙基地では、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)3号機「エドアルド・アマルディ」の打上げに向けた準備が進められています。

ATV3は飲料水や食料、推進薬などの補給品や欧州宇宙機関(ESA)の実験ペイロードなどを搭載し、3月9日にESAのアリアン5ロケットにより、クールー宇宙基地から打ち上げられる予定です。

インフォメーション

古川宇宙飛行士ISS長期滞在ミッション報告会in徳島大学開催、参加者募集


古川宇宙飛行士の出身地である神奈川県横浜市で開催された帰国報告会の様子(1月19日)(出典:JAXA)

古川宇宙飛行士の出身地である神奈川県横浜市で開催された帰国報告会の様子(1月19日)

JAXAと徳島大学は、第28次/第29次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した古川宇宙飛行士によるISS長期滞在ミッション報告会と、「きぼう」およびISSで実施した徳島大学の実験に関する成果報告会を、3月21日(水)に徳島大学にて開催します。

参加は無料ですが事前申し込みが必要です(定員300名、応募者多数の場合は先着順)。報告会の詳細についてはホームページをご覧ください。

古川宇宙飛行士からの報告のほか、微小重力環境における骨量減少予防について研究する松本俊夫教授、筋肉の萎縮について研究する二川健教授、宇宙生活とLEDについて講演する高橋章教授から、直接話を聞けるまたとない機会です。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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