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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第391号

2010年7月13日

トピックス

JAXAシンポジウム2010開催、多くの参加者でにぎわう

JAXAシンポジウム2010に登壇する若田宇宙飛行士(出典:JAXA)

JAXAシンポジウム2010に登壇する若田宇宙飛行士(出典:JAXA)

JAXAシンポジウムの会場の様子(出典:JAXA)

JAXAシンポジウムの会場の様子(出典:JAXA)

7月8日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで、JAXAシンポジウム2010「世界に羽ばたく日本の宇宙開発」が開催され、多くの参加者でにぎわいました。

シンポジウムは、横山広美東京大学大学院准教授をナビゲーターに迎え、最初に、H-IIBロケットをテーマとしたトークセッションが行われました。トークセッションでは、H-IIBロケットの開発の経緯や意義の説明、開発により獲得した技術の紹介などが行われました。

次に、宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)をテーマとしたトークセッションが行われました。トークセッションでは、2009年9月に打ち上げられたHTV技術実証機の成功について振り返るとともに、得られた成果や今後の有人宇宙開発への展開などが語られました。

最後に、「新たな有人宇宙時代の実現に向けて」をテーマとしてトークセッションが行われました。トークセッションでは、若田宇宙飛行士が2009年3月から7月にかけて国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在した際の経験を語るとともに、「きぼう」日本実験棟で実施した実験の成果にも触れました。若田宇宙飛行士は、人間が24時間安全に宇宙で生活できる技術を「きぼう」とHTVで日本は手に入れたと語り、有人宇宙開発の継続が将来における日本の国際的立場を向上させていくことにつながるとの見方を示しました。

「きぼう」運用管制チームがNASAから表彰されました

JFCTへの表彰状(出典:JAXA)

JFCTへの表彰状(出典:JAXA)

「きぼう」日本実験棟の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)が、ISS第22次/第23次長期滞在クルー支援と、「きぼう」日本実験棟の基本機能確立に対する貢献を称えられ、NASAから表彰されました。

今回のJFCTの表彰については、船内活動支援担当(ARIES)チームが、ISS第22次/第23次長期滞在クルーを的確に支援し、期間中の様々な作業を確実にやり遂げたこと、ロボットアーム・機構系担当(KIBOTT)チームが、「きぼう」ロボットアームの子アーム取付けを完了し、「きぼう」の基本機能確立に貢献したことが評価されました。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から768日経過しました

2次元ナノテンプレート製作実験開始、10月中旬頃まで実施予定

7月9日から、2次元ナノテンプレート製作実験が開始されました。実験に使用される試料は、「デスティニー」(米国実験棟)の冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)で10月中旬頃まで成長を続けた後、次に打ち上げられるスペースシャトルで地上に回収されます。

2次元ナノテンプレート製作実験では、沈み込みや対流などの影響のない微小重力環境で、ナノレベルの物質を板状のプレート(基板)の表面に規則的に配列させて凹凸(マスクパターン)を作ります。この基板を地上に持ち帰り、化学処理により凹凸を固定化して2次元ナノテンプレートを作製します。2次元ナノテンプレートの凹凸はスタンプの要領で電子材料基板に転写され、半導体素子などが作られます。この実験結果により、電子材料の大幅な省エネルギー化や高速化が図れるともに、新しい電子材料を高効率・低コストで製造することが可能になると期待されます。

そのほか、7月8日から9日にかけて、「長期宇宙飛行時における心臓自律神経活動に関する研究」(Biological Rhythms)が行われました。この実験は7月14日から15日にかけても行われる予定です。

7月12日から13日にかけては、「マランゴニ対流における時空間構造」実験が行われました。この実験は7月15日から16日にかけても行われる予定です。

7月16日には、「長期宇宙滞在宇宙飛行士の毛髪分析による医学生物学的影響に関する研究」(Hair)の一環として、宇宙飛行士の毛髪の採取が行われます。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。なお、超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)は、観測運用の再開に向けた原因調査および復旧作業が引き続き進められています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4253日経過しました

クルーは38Pに搭載された補給物資の移送などを実施


「きぼう」船内実験室で作業するウォーカー宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」船内実験室で作業するウォーカー宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

第24次長期滞在クルーのISS滞在は、アレクサンダー・スクボルソフ、トレーシー・カードウェル、ミカエル・コニエンコ宇宙飛行士は100日、ダグラス・ウィーロック、フョードル・ユールチキン、シャノン・ウォーカー宇宙飛行士は25日経過しました。

クルーは科学実験やメンテナンス作業のほか、プログレス補給船(38P)に搭載された補給物資などをISS船内に運び込む作業などを行いました。今後、38Pに搭載された物資の移送を継続するとともに、ISS船内の不要な物品や廃棄物などを38Pに積み込む作業が行われます。

7月12日、南太平洋上で皆既日食が起こり、午前3時19分から41分の間と、午前5時06分から15分の間の2回、ISSは日食の半影を通過しました。この間、クルーによる写真の撮影が行われた模様です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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