ISS・きぼうウィークリーニュース第519号
2013年2月13日
トピックス
星出宇宙飛行士がISS長期滞在後初めて日本に帰国、記者会見などに参加
日本に帰国後初の記者会見に参加する星出宇宙飛行士(出典:JAXA)
2012年11月に国際宇宙ステーション(ISS)第32次/第33次長期滞在クルーとしての任務を終えて地上に帰還した星出宇宙飛行士が、2月12日、長期滞在後初めて日本に帰国しました。
2月13日、星出宇宙飛行士はJAXA東京事務所で記者会見を行い、ISS長期滞在の様子を紹介した後、報道関係者からの質問に答え、帰還後のリハビリテーションや滞在中の活動について語りました。
リハビリテーションに関する質問に、星出宇宙飛行士は、前回のスペースシャトルミッションと比べて長期間だったが、ISSの運動器具や運動メニューの効果により予想外に筋肉が衰えなかった一方、バランス感覚を戻すのに3週間位かかったのが新たな発見だったと答えました。
また、3回実施した船外活動に関する質問には、日本独自の宇宙服の研究などに、得られた成果をフィードバックしたいと述べました。
星出宇宙飛行士は3月上旬までの予定で日本に滞在し、関係者とのデブリーフィング(技術的な報告会)や、日本各地で開催される一般向けのミッション報告会などに参加する予定です。
今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから5199日経過しました
第34次長期滞在クルー
ケビン・フォード(コマンダー、NASA)、オレッグ・ノヴィツキー(ロシア)、エヴゲニー・タレルキン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は111日、クリス・ハドフィールド(CSA)、トーマス・マーシュバーン(NASA)、ロマン・ロマネンコ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は53日経過しました。
48Pは大気圏再突入を行いミッション終了、新たに50PがISSへ到着
第34次長期滞在クルーのフォード宇宙飛行士らは、科学実験やメンテナンス作業など、6名体制での国際宇宙ステーション(ISS)運用を引き続き行ったほか、プログレス補給船(48P)の分離とプログレス補給船(50P)の到着に向けた準備などを実施しました。
48Pは、2月9日午後10時15分にISSから分離し、約4時間後に軌道離脱を行い大気圏に再突入し、搭載したISS船内の廃棄品とともに太平洋上へ安全に投棄されました。
50Pは、2月11日午後11時41分にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、2月12日午前5時35分にISSへドッキングしました。
インフォメーション
2月21日(木)開催 星出宇宙飛行士ミッション報告会参加者募集中!
JAXA は、第32次/第33次長期滞在クルーとして国際宇宙ステーション(ISS)に滞在した星出宇宙飛行士によるISS長期滞在ミッション報告会を、2月21日(木)に有楽町朝日ホール(東京都千代田区)で開催します。本報告会への参加者を募集しています。
参加は無料ですが事前申込みが必要です(高校生以上が対象、定員700名、応募者多数の場合は先着順)。詳細はホームページをご覧ください。皆様のご参加をお待ちしています。
3月9日(土)開催 「こうのとり」シンポジウム参加者募集中!
「こうのとり」3号機(出典:JAXA/NASA)
宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)のシンポジウムを、3月9日(土)に日本科学未来館(東京都江東区)で開催します。
本シンポジウムでは、日本初の宇宙補給船「こうのとり」がもたらした技術やソフトパワーを振り返り、今後の貢献と将来を展望します。また、「こうのとり」と「きぼう」展も同時開催します。
参加は無料ですが事前申込みが必要です。詳細はホームページをご覧ください。皆様のご参加をお待ちしています。