トピックス
国際宇宙ステーション搭乗宇宙飛行士候補者決定!
宇宙飛行士候補者発表記者会見を行う油井氏(右)と大西氏(左)
JAXAは、2015年までの国際宇宙ステーション(ISS)の運用・利用に対応するため、ISSに搭乗する宇宙飛行士候補者の選抜を行い、油井宇宙飛行士候補者、大西宇宙飛行士候補者の2名を選抜しました。
2月25日に行われた宇宙飛行士候補者発表記者会見で、油井宇宙飛行士候補者は、「国民の皆さんの期待に沿うようがんばりたい」と、大西宇宙飛行士候補者は、「同じ思いを持った多くの方々の分まで、皆の思いを背負って宇宙を目指せればと思う」と、応募総数963名の中から選ばれた思いを語りました。
宇宙飛行士候補者決定の詳細については以下のページをご覧ください。先輩から宇宙飛行士候補者に向けたメッセージもご覧になれます。
若田宇宙飛行士おもしろ宇宙実験選定テーマ発表のお知らせ
若田宇宙飛行士がISS長期滞在中に行う「おもしろ宇宙実験」アイディアを皆様から募集し、総計1,597件のアイディアの中から、地上と比較ができ、視覚的にわかりやすいアイディアとして8カテゴリー16アイディアを実施候補テーマとして選定しました。
実施候補テーマの詳細は以下のページをご覧ください。
スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-119)の準備状況
NASAは打上げ目標日を米国時間3月12日に仮設定
ディスカバリー号のメインエンジンから取り外されたFCV(提供:NASA)
NASAは、若田宇宙飛行士の搭乗するスペースシャトル・ディスカバリー号(STS-119)の打上げ目標日を米国時間3月12日と仮設定し、作業を進めています。今後、同3月4日に水素ガス加圧ライン流量調節弁(Flow Control Valve: FCV)に関する作業の進捗状況の評価が行われ、同3月6日に新しい打上げ日に関する情報が発表される予定です。
NASAケネディ宇宙センター(KSC)の39A射点では、FCVの交換を行うため、ディスカバリー号のメインエンジン3基からFCVを取り外す作業が行われました。
今週のきぼう
「きぼう」船内実験室運用開始から271日経過しました
ライフサイエンス実験「Rad Gene」と「LOH」の細胞の培養が順調に終了しました
実験の状況について地上と交信を行うサンドラ・マグナス宇宙飛行士(提供:NASA)
2月20日から3月1日にかけて、「きぼう」初となるふたつのライフサイエンス実験「哺乳動物培養細胞における宇宙環境曝露(船内実験室)後のp53調節遺伝子群の遺伝子発現(Rad Gene)」と「ヒト培養細胞におけるTK変異体のLOHパターン変化の検出(LOH)」が実施され、細胞の培養が正常に行われたことが確認されました。
「きぼう」船内実験室の細胞実験ラックに搭載された細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)で培養された細胞は、培養期間終了後に凍結され、ISSの冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)で保管されます。その後、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-119)で地上に持ち帰り、実験結果の詳細な解析が行われる予定です。
今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから3756日経過しました
クルーはSTS-119ミッションの準備などを実施
船外活動用工具と補給品の確認を行うフィンク宇宙飛行士(提供:NASA)(提供:NASA)
第18次長期滞在クルーのISS滞在は、マイケル・フィンク、ユーリ・ロンチャコフ両宇宙飛行士は140日、サンドラ・マグナス宇宙飛行士は107日が経過しました。
クルーは、STS-119ミッションで予定されている船外活動に向けて、船外活動用工具と補給品の確認を行いました。また、米国時間3月11日の実施に向けて調整が行われているロシアの船外活動に向けた準備や、同3月28日に予定されているソユーズ宇宙船(18S)の到着に向けて、Kurs自動ドッキングシステムを新しいユニットに交換する作業などを行いました。