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新たなJAXA宇宙飛行士誕生! 3名の候補者をISS搭乗宇宙飛行士に認定
JAXAは、2009年4月より油井亀美也、大西卓哉両宇宙飛行士候補者に、2009年9月より金井宣茂宇宙飛行士候補者に対し、国際宇宙ステーション(ISS)搭乗宇宙飛行士候補者基礎訓練を実施してきました。そして3名の宇宙飛行士候補者がすべての基礎訓練項目を修了したことから、2011年7月25日付けでISS搭乗宇宙飛行士として認定しました。
7月27日に行われた記者会見で、油井宇宙飛行士は、「海外での訓練で感じたのは、日本の宇宙開発能力の高さ。および、日本の将来の宇宙開発に海外の人々が期待していることを感じた。誠心誠意、全力で頑張りたい」と述べました。
また、大西宇宙飛行士は、「スペースシャトルのラストフライト帰還により、ひとつの時代が終わった感があり、これからのポストスペースシャトルを担うのは自分たちと自覚している」と、金井宇宙飛行士は「まだ宇宙飛行士としてスタートラインに立ったばかり。これから様々な経験を積み、宇宙飛行に備えたい」と今後に向けた決意を語りました。
3名のISS搭乗宇宙飛行士は、今後、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)を拠点として、日本を含む各国で行われる宇宙飛行士としての知識・技能を向上させる訓練に参加します。
ISS搭乗宇宙飛行士認定の詳細については以下のページをご覧ください。先輩から新たなJAXA宇宙飛行士に向けたメッセージや紹介映像などもご覧になれます。
古川宇宙飛行士は「きぼう」の整備や交信イベントなどを実施
国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中の古川宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟の船内カメラの交換や3Dビデオカメラの設置、交信イベント、恒久型多目的モジュール(Permanent Multipurpose Module: PMM)内の物資の整理などを行いました。
7月28日、古川宇宙飛行士は秋田大学の学生と交信イベントを行い、学生からの多岐にわたる質問に終始笑顔で丁寧に答えました。また、8月1日には宮城県と茨城県つくば市の2会場とISSを結んで交信イベントを行い、東日本大震災の被災地の子供たちへ励ましのメッセージを送りました。
そのほか、新たなJAXA宇宙飛行士の認定について、古川宇宙飛行士はTwitterで「JAXA飛行士に新たに3人の宇宙飛行士が加わり、今から一緒に仕事ができるのが楽しみ」と語るとともに、医師出身の宇宙飛行士の後輩となる金井宇宙飛行士が記者会見で目標として古川宇宙飛行士の名前を挙げたことに触れ、「後輩たちの手本となるよう、宇宙での仕事、ますます頑張らねば!」とツイートしています。