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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第495号

2012年8月21日

トピックス

星出宇宙飛行士は水棲生物実験装置の設置や船外活動に向けた準備などを実施

きぼう」AQHの設置作業を行う星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

AQHの設置作業を行う星出宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)を着用した星出宇宙飛行士の公式写真(出典:JAXA/NASA)

船外活動ユニット(Extravehicular Mobility Unit: EMU)を着用した星出宇宙飛行士の公式写真(出典:JAXA/NASA)

8月14日、星出宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟船内実験室内で、水棲生物実験装置(Aquatic Habitat: AQH)の設置作業を行いました。

星出宇宙飛行士は、約3時間50分かけて、多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)のワークボリュームにAQHの飼育水循環ユニットと制御装置、pHセンサなどを設置しました。また、AQHによる実験で使用する操作端末(Experiment Laptop Terminal: ELT)の準備も行いました。

また、8月15日には、「長期宇宙滞在宇宙飛行士の毛髪分析による医学生物学的影響に関する研究」(Hair)のサンプル採取をサニータ・ウィリアムズ宇宙飛行士と協力して行い、採取したサンプルを国際宇宙ステーション(ISS)の冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)に保存しました。

そのほか、8月21日に実施されたロシアの船外活動に関する作業や、8月30日に実施が予定されている米国の船外活動に向けた準備作業として、手順書の確認や地上のチームとの打ち合わせなどを行いました。

8月30日の米国の船外活動では、星出宇宙飛行士はウィリアムズ宇宙飛行士とともに、船外活動クルーとしてISS船外で作業を行います。



【Mini Column】星出宇宙飛行士、初の船外活動に挑む! JAXA宇宙飛行士と船外活動
(左)STS-87時の土井宇宙飛行士 (右)STS-114時の野口宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

(左)STS-87時の土井宇宙飛行士 (右)STS-114時の野口宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

8月30日午後9時15分頃から、星出宇宙飛行士は自身初となる船外活動に挑みます。JAXA宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在クルーとして船外活動を行うのはISS史上初めてです。船外活動の模様はNASA TVで放映される予定です。

なお、JAXA(日本人)宇宙飛行士として初めて船外活動を行ったのは、スペースシャトルによるSTS-87ミッション(1997年)搭乗の土井元宇宙飛行士で、合計2回、約13時間の船外活動を行いました。米国のスパルタン衛星の回収成功など、土井元宇宙飛行士の活躍を覚えておられる方も多いことでしょう。

また、初めてISSで船外活動を行ったのは、スペースシャトル飛行再開フライトであったSTS-114ミッション(2005年)搭乗の野口宇宙飛行士です。野口宇宙飛行士は合計3回、約20時間の船外活動を行いました。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1538日経過しました

水棲生物実験装置の設置を実施、ポート共有実験装置の動作確認終了

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、8月14日、水棲生物実験装置(Aquatic Habitat: AQH)の設置作業が、星出宇宙飛行士により行われました。

AQHを使用した最初の実験では、「メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析」(Medaka Osteoclast)を行う計画です。この実験では、多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)のワークボリュームに設置したAQHでメダカを飼育し、そのメダカの細胞を用いて宇宙空間における骨代謝を解析します。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、新たに取り付けられたポート共有実験装置(Multi-mission Consolidated Equipment: MCE)の動作確認を8月15日まで行いました。

MCEは、地球観測装置や技術実証装置など、内部に5種類の独立した目的を持つミッション機器が搭載されており、ひとつの装置で複数のミッションを実施することが可能です。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから5023日経過しました

第32次長期滞在クルー

ゲナディ・パダルカ(コマンダー、ロシア)、ジョセフ・アカバ(NASA)、セルゲイ・レヴィン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は96日、サニータ・ウィリアムズ(NASA)、ユーリ・マレンチェンコ(ロシア)、星出彰彦(JAXA)宇宙飛行士のISS滞在は35日経過しました。

ATV3によるISSリブーストが中止、ロシアの船外活動は問題なく終了

ロシアの船外活動の様子(出典:JAXA/NASA)

ロシアの船外活動の様子(出典:JAXA/NASA)

8月16日、欧州補給機3号機(Automated Transfer Vehicle: ATV3)「エドアルド・アマルディ」のスラスタ(小型のエンジン)を使用したISSリブースト(軌道上昇)が行われましたが、実施途中で中止されました。

計画では、31分16秒間スラスタを噴射し、高度を7.7km上昇させる予定でしたが、スラスタの噴射開始から22分30秒後、今回使用していなかったATV3のスラスタ1基の温度警告が発せられ、ISSからのコマンドにより噴射が中止されました。欧州宇宙機関(ESA)は、ロシアやNASAと協力して原因を調査するとともに、8月22日に再びリブーストを行う計画です。

8月21日、ロシアの31回目となる船外活動が、5時間51分にわたり行われました。

船外活動クルーのパダルカ、マレンチェンコ両宇宙飛行士は、ロシアの船外活動クレーン2を「ピアース」(ロシアのドッキング室)外部から「ザーリャ」(基本機能モジュール)外部へ移設する作業や、小型衛星の放出作業、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)外部へのデブリ防護シールドの設置作業などを実施しました。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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