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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第365号

2009年12月 8日

トピックス

野口宇宙飛行士らが搭乗するソユーズTMA-17宇宙船の打上げ日が決定

ロシアでISS長期滞在に向けた訓練を受ける野口(中央)、古川(左)両宇宙飛行士(©S.P.Korolev RSC Energia)

ロシアでISS長期滞在に向けた訓練を受ける野口(中央)、古川(左)両宇宙飛行士(©S.P.Korolev RSC Energia)

打上げ準備中のソユーズTMA-17宇宙船(©FSA)

打上げ準備中のソユーズTMA-17宇宙船(©FSA)

打上げ準備中のソユーズTMA-17宇宙船(©FSA)

打上げ準備中のソユーズTMA-17宇宙船(©FSA)

ロシア連邦宇宙局(FSA)は、野口宇宙飛行士が搭乗するソユーズTMA-17宇宙船(21S)の打上げ日を、12月21日午前6時51分と正式に決定しました。

野口宇宙飛行士は、第22次/第23次ISS長期滞在クルーとしてISSに約6ヶ月間滞在し、ソユーズTMA-17宇宙船で来年5月頃に地上へ帰還する予定です。ISS長期滞在中は、「きぼう」日本実験棟や「デスティニー」(米国実験棟)、「コロンバス」(欧州実験棟)における科学実験をはじめとする宇宙環境利用に重点をおいた作業、ISSのメンテナンス作業などを行います。

12月3日、野口宇宙飛行士ら第22次/第23次長期滞在クルーは、古川宇宙飛行士らバックアップクルーとともに、ロシアで行われていた宇宙飛行士訓練の最終試験に合格しました。12月9日には打上げが行われるカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地に移動し、打上げに向けた最終準備に入ります。

一方、ソユーズTMA-17宇宙船の打上げに向けた準備も順調に進められています。ソユーズTMA-17宇宙船は、太陽電池パドルの機能確認など打上げに向けた確認作業を終えた後、ロシアのソユーズロケットに搭載され、打上げ2日前に射点へ移動します。

野口宇宙飛行士ら第22次/第23次ISS長期滞在クルーが搭乗するソユーズTMA-17宇宙船は、12月21日午前6時51分に打ち上げられ、打上げから2日後の12月23日午前7時58分に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングする予定です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から551日経過しました

「きぼう」船外実験プラットフォーム実験機器の観測運用は順調に進行中

Area PADLES

Area PADLES

「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)の観測運用、全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の初期機能確認作業が順調に進められています。

SEDA-APは中性子やプラズマ、重イオンなどを計測する装置を搭載し、ISS周回軌道における宇宙環境を約3年にわたって計測することで、将来の宇宙天気予報や宇宙飛行士の宇宙放射線被ばく管理に向けた、宇宙環境の基礎データ蓄積を行います。また、電子部品や材料を宇宙空間に直接さらし、宇宙環境による影響を調べます。

SMILESは、地球の成層圏大気中に含まれる微量分子を高感度で測定し、地球規模でその分布と変化を明らかにすることを目的として観測を続けています。

MAXIは全天で1000個を越えるX線天体の1日から数ヶ月にわたるX線の強度変化を90分に1回の間隔で監視することで、超新星やブラックホールと関わりの深いX線新星、γ線バーストなどの変動現象を世界中に速報し、光や電波などとの同時観測を促進します。さらに、変動する全天X線源のカタログを作成し、これまでに知られていなかった暗いブラックホールや中性子星などを検出するとともに、活動銀河など激動する宇宙の姿を明らかにすることを目指しています。

そのほか、「きぼう」船内実験室では、受動積算型宇宙放射線線量計(Passive Dosimeter for Lifescience Experiments in Space: PADLES)による「きぼう」船内の宇宙放射線計測(Area PADLES)が行われています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4036日経過しました

ISSクルーは科学実験やメンテナンス作業などを実施

分離後のアトランティス号(STS-129)から撮影されたISS(提供:NASA)

分離後のアトランティス号(STS-129)から撮影されたISS(提供:NASA)

第22次長期滞在クルーのISS滞在は、ジェフリー・ウィリアムズ、マキシム・スライエフ両宇宙飛行士は67日が経過しました。

クルーは、科学実験やメンテナンス作業のほか、ロシアの小型研究モジュール2(Mini-Research Module 2: MRM2)の推進モジュール部の分離に向けた準備などに忙しい日々を過ごしました。

11月13日にISSへドッキングしたMRM2の推進モジュール部は、MRM2を無事にISSへ届ける役目を終え、12月8日にMRM2から分離し、大気圏再突入を行って安全に投棄されます。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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