トピックス
油井宇宙飛行士、アクエリアスにてNEEMO16訓練本番開始!
事前訓練でダイビングを行う油井宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)
アクエリアス内にて、油井(右)、ドロシー・メカフ・リンデンバーガー(左)両宇宙飛行士(油井宇宙飛行士Twitterより)
油井宇宙飛行士ら第16回NASA極限環境ミッション運用(NASA Extreme Environment Mission Operations: NEEMO16)訓練参加者は、フロリダ州キー・ラーゴ沖で実施していた事前訓練を6月10日に終了し、海底研究施設「アクエリアス」に移動して、いよいよ6月11日からNEEMO16訓練を開始しました。
海底生活1日目、アクエリアスに到着した油井宇宙飛行士らは、荷物の搬入やアクエリアス内の居住環境を整える作業、明日からの訓練本番に向けた準備などに忙しい1日を過ごしました。
海底生活2日目からは、小惑星探査を模擬した船外活動を開始します。船外活動では、さまざまな設定シナリオに従って海中での移動や岩石サンプルの収集などを行い、作業手順や使用するツールの操作性の評価を行います。
ホームページでは、「油井宇宙飛行士の宙(そら)亀日記~今は海亀編~」を連載していますので、ぜひご覧ください。また、訓練の様子は油井宇宙飛行士のTwitterでも随時お届けしています。多くの皆様のフォローをお待ちしています!
星出宇宙飛行士ら31SクルーはGCTCにて飛行前訓練を引き続き実施
ソユーズ宇宙船の手動操縦に関する試験に臨む星出宇宙飛行士(左)ら31Sクルー(出典:JAXA/GCTC)
星出宇宙飛行士ら31Sクルーは、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)にて、ソユーズ宇宙船(31S)打上げに向けた飛行前訓練を引き続き実施しています。
飛行前訓練は、ソユーズ宇宙船および国際宇宙ステーション(ISS)のロシアモジュールに関する打上げ前最後の集中訓練で、最終関門として、それぞれ1日がかりのシミュレーション試験が待ち構えています。この最終試験に合格すると、ロシア連邦宇宙局(FSA)により飛行が正式に承認されます。最終試験は6月19日から20日にかけて行われる予定です。
今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから4953日経過しました
第31次長期滞在クルー
オレッグ・コノネンコ(コマンダー、ロシア)、アンドレ・カイパース(ESA)、ドナルド・ペティット(NASA)宇宙飛行士のISS滞在は171日、ゲナディ・パダルカ(ロシア)、ジョセフ・アカバ(NASA)、セルゲイ・レヴィン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は26日経過しました。
クルーはISSから金星の太陽面通過の撮影に挑戦し、見事に成功
ISSから撮影された金星の太陽面通過(出典:JAXA/NASA)
6月6日午前7時過ぎから午後2時頃にかけて、金星が太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」が見られました。この天文現象の撮影に、第31次長期滞在クルーのペティット宇宙飛行士が挑戦し、キューポラなどISS船内の観測場所から、見事に金星の太陽面通過の様子を撮影することに成功しました。
ホームページでは、ペティット宇宙飛行士が撮影した金星の太陽面通過の画像を掲載しています。そのほか、この天文現象に関するNASAの特集ページも紹介していますので、ぜひご覧ください。
第31次長期滞在クルーはそのほか、科学実験やISS船内のメンテナンス作業などの通常業務を行いました。
インフォメーション
「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」参加者募集中!
JAXAは、「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」に挑戦する学生の募集を行っています。
本コンテストは、学生の皆様から、航空機の放物線飛行で作り出すことができる無重力(微小重力)環境で実施したい実験のアイデアを募集し、選定されたチームが自ら実験装置を製作し、実際に航空機に搭乗して実験を行うものです。提案内容に制限はありません。
募集締切りは7月30日(月)です。応募方法などの詳細はホームページをご覧ください。多くの皆様からのご応募をお待ちしています。