ISS・きぼうウィークリーニュース第295号
2008年5月13日
「きぼう」日本実験棟の打上げに向けた準備状況
「きぼう」船内実験室 打上げ予定日まであと19日!
TCDTで緊急脱出訓練の手順を確認する星出(左)、ナイバーグ両宇宙飛行士(右)(提供:NASA)
NASAケネディ宇宙センター(KSC)では、「きぼう」日本実験棟船内実験室とロボットアームを国際宇宙ステーション(ISS)へと運ぶスペースシャトル・ディスカバリー号(STS-124ミッション)の打上げに向けた準備が進められています。
米国時間5月7日から5月9日にかけて、星出宇宙飛行士を含むSTS-124クルーは、ターミナル・カウントダウン・デモンストレーション・テスト(Terminal Countdown Demonstration Test: TCDT)と呼ばれる最終訓練を行いました。TCDTでは、射点からの緊急避難訓練や、ディスカバリー号に搭載された「きぼう」船内実験室とロボットアームの搭載状況の確認、打上げ直前までの仮想のカウントダウンなどが行われました。また、TCDTの途中、射点前にて記者会見が行われ、クルーは、ミッションに向けた意気込みを集まった報道関係者らに語りました。
ディスカバリー号は6月1日午前6時頃に打ち上げられる予定です。
STS-124ミッションの最新情報や詳細は以下のホームページをご覧ください。
TCDTの様子(提供:NASA)
きぼうトピックス
土井隆雄宇宙飛行士帰国報告会終了&ミッション報告会開催
帰国報告会の様子
5月10日、東京の東商ホールにて土井宇宙飛行士の帰国報告会が開催され、500名を越える皆様にご来場いただきました。会場ではSTS-123(1J/A)ミッションでの写真や映像が大きなスクリーンに映され、臨場感のある報告会となりました。
続いて、5月14日には筑波宇宙センター、5月16日にはかごしま県民交流センターにてミッション報告会が開催されます。筑波宇宙センターの会場でのミッション報告会の様子は、JAXA事業所にて生中継を行います。皆様のお越しをお待ちしています。中継を行うJAXA事業所は以下のホームページを参照ください。
今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから3462日経過しました
第17次長期滞在クルーのISS滞在は33日(ギャレット・リーズマン宇宙飛行士は61日)経過しました
ISS動向
打上げ準備中のプログレス補給船(29P)(クA輦.P.KorolevRSC Energia)
第17次長期滞在クルーのセルゲイ・ヴォルコフ、オレッグ・コノネンコ、ギャレット・リーズマン宇宙飛行士は、プログレス補給船(29P)の到着や、次のSTS-124(1J)ミッションに備えた準備などを行いました。
米国時間5月7日、「きぼう」船内実験室の到着に備えて「ハーモニー」(第2結合部、ノード2)の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)の点検が行われ、「きぼう」船内実験室の取付けに問題ないことが確認されました。
プログレス補給船(29P)は、5月15日午前5時22分にロシアのソユーズロケットによりカザフスタン共和国バイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、5月17日午前6時37分にISSへドッキングする予定です。