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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第408号

2010年11月 9日

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から887日経過しました

マランゴニ対流実験、JAXA PCG実験などを引き続き実施


「きぼう」日本実験棟(STS-130ミッションで撮影)(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」日本実験棟(STS-130ミッションで撮影)(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」実験の第3シリーズを断続的に実施しています。

マランゴニ対流実験は、流体実験ラックの流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)で行われます。まず装置内の2枚のディスクの間でシリコーンオイルを円筒状の形(液柱)に伸長させ、次いで、液柱の両端の温度を制御して液柱に温度差を生じさせ、表面張力対流(マランゴニ対流)の発生を確認します。その後、FPEFに搭載された観測装置を用いて、流れの速さや方向が変化していく様子の画像や、液柱表面の温度分布などのデータを取得します。

蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)では、「タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)の3回目を引き続き行っています。

なお、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133 ミッション)の打上げ延期に伴い、「きぼう」での今後の実験計画について調整を行っています。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。

ホームページでは、MAXIサイエンスニュースを随時掲載しています。MAXIによるX線新星の発見、ブラックホールの構造解明に欠かせないジェットの磁場の算出など、毎号大変興味深い話題を掲載していますので、ぜひご覧下さい。

インフォメーション

古川宇宙飛行士の「宇宙ふしぎ実験」「宇宙医学にチャレンジ!」アイデア募集

JAXAは、ISSに約6ヶ月間の予定で長期滞在する古川宇宙飛行士に「きぼう」で試して欲しい「宇宙ふしぎ実験」と「宇宙医学にチャレンジ!」のアイデアを募集しています。皆様からの宇宙という特殊な環境を活かした実験のアイデア、宇宙環境での身体の変化などを調べるアイデアをお待ちしています。

募集の詳細についてはホームページをご覧ください。募集締切りは11月30日(火)です。

STS-133ミッションの準備状況

ディスカバリー号の打上げは11月30日以降に延期

水素ガスリークが発見された接続部(出典:JAXA/NASA)

水素ガスリークが発見された接続部(出典:JAXA/NASA)

恒久型多目的モジュール(Permanent Multipurpose Module: PMM)とエクスプレス補給キャリア4(Express Logistics Carrier 4: ELC-4)を国際宇宙ステーション(ISS)へ運搬するスペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133ミッション)の打上げは、11月30日以降に延期されました。

打上げは11月5日に予定されていましたが、NASAケネディ宇宙センター(KSC)周辺の天候不良のため、11月6日に1日延期となりました。

その後、11月6日の打上げに向けた準備作業で外部燃料タンク(External Tank: ET)の液体水素燃料タンクに燃料を充填中、水素ガスベントラインとETの接続部から水素ガスのリークが発見されたため、打上げは再度延期されました。

水素ガスベントラインは、液体水素タンク内で蒸発して生じる水素ガスを、射点から離れた場所まで安全に排出するためのシステムです。

また、燃料の抜取り作業を行っていた際、ETの中間タンクの断熱材にクラック(亀裂)が発見されました。

NASAは、水素ガスリークの原因究明作業と断熱材のクラックの調査を行うため、ディスカバリー号の打上げについて、11月30日午後6時05分以降の打上げを目標とすることを決定しました。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4372日経過しました

第25次長期滞在クルー

ダグラス・ウィーロック(NASA)、シャノン・ウォーカー(NASA)、フョードル・ユールチキン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は144日、スコット・ケリー(NASA)、アレクサンダー・カレリ(ロシア)、オレッグ・スクリポチカ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は31日経過しました。

ロシアのクルーは船外活動に向けた準備を実施

「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)で作業するスクリポチカ(左)、ユールチキン(右)宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)で作業するスクリポチカ(左)、ユールチキン(右)宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

第25次長期滞在クルーは、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133ミッション)の打上げ延期に伴い、通常の運用体制に戻り、科学実験やメンテナンス作業などを行いました。

ユールチキン、スクリポチカ両宇宙飛行士は、米国時間11月15日に予定されているロシアの船外活動に向けて、ロシアのオーラン宇宙服や、船外活動で使用する器具の準備などを行いました。また、ふたりの船外活動をISS船内からサポートするカレリ宇宙飛行士は、サポートに使用する機器の機能確認を行いました。

船外活動に先立ち、米国時間11月12日には、船外活動の作業手順の確認や、オーラン宇宙服を実際に着用して、宇宙服の機能確認などが行われる予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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