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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第456号

2011年11月 8日

今週の国際宇宙ステーション(ISS)と古川宇宙飛行士

最初のISS構成要素打上げから4736日経過しました

第29次長期滞在クルー

マイケル・フォッサム(コマンダー、NASA)、古川聡(JAXA)、セルゲイ・ヴォルコフ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は151日経過しました。ダニエル・バーバンク(NASA)、アントン・シュカプレロフ(ロシア)、アナトーリ・イヴァニシン(ロシア)宇宙飛行士は11月16日からISS滞在を開始する予定です。

古川宇宙飛行士は45Pのドッキングに関する作業などを実施


ズヴェズダにて45PのISSへの接近とドッキングの状態を監視する古川(左)、ヴォルコフ(右)両宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

ズヴェズダにて45PのISSへの接近とドッキングの状態を監視する古川(左)、ヴォルコフ(右)両宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中の古川宇宙飛行士ら第29次長期滞在クルーは、3名体制でのISS運用に忙しい日々を過ごしました。

11月2日、古川宇宙飛行士はヴォルコフ宇宙飛行士をサポートして、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)でISSの「ピアース」(ロシアのドッキング室)に接近およびドッキングする45Pの状態を監視しました。同日午後8時41分、45Pは正常にISSへドッキングしました。

通常、プログレス補給船は自動制御によりISSへドッキングしますが、自動ドッキングシステムが正常に機能しなかった場合は手動ドッキングシステムの操作により対応します。そのため、古川宇宙飛行士らが操作卓のあるズヴェズダで45Pのドッキングを見守りました。


ISSのピアースに接近する45P(出典:JAXA/NASA)

ISSのピアースに接近する45P(出典:JAXA/NASA)

新たな長期滞在クルー3名を乗せたソユーズ宇宙船(28S)は、11月14日午後1時14分に打ち上げられる予定です。

また、11月7日に開催されたフライト準備状況確認審査会で、古川宇宙飛行士らの搭乗するソユーズ宇宙船(27S)の帰還予定日時を11月22日午前11時25分とすることが正式に承認されました。


【Pick Up】古川宇宙飛行士の「宇宙ふしぎ実験」実施結果(9月22日分)公開 & 帰還ライブ中継配信協力先募集のお知らせ

古川宇宙飛行士が9月22日に実施した「宇宙ふしぎ実験」の結果映像をホームページで公開しています。

9月22日には、一般の皆様からご応募いただいたアイデアから選定したテーマのほか、アジア諸国から提案されたテーマなどの中から、7テーマを実施しました。どれも興味深い内容となっていますので、ぜひご覧ください。なお、「宇宙ふしぎ実験」は10月29日にも実施していますが、その実施結果についても後日公開する予定です。

また、JAXAは、11月22日に予定されている古川宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船(27S)の分離と着陸の模様をライブ中継する予定です。

現在、この映像をインターネットやパブリックビューイングなどで配信していただける配信協力先を募集しています。詳細はホームページをご覧ください。募集締切りは11月18日(金)です。ご興味を持たれた企業・団体様はぜひご連絡ください。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1251日経過しました

マランゴニ対流実験の第4シリーズを引き続き実施

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、流体実験ラックの流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」の第4シリーズを引き続き行っています。

マランゴニ対流実験では、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、液柱の内部の流れの変化や、それに伴う温度分布の変動を調べます。

第4シリーズとなる今回は、直径3cmの液柱に発生するマランゴニ対流の遷移現象を解明します。液柱の温度差を大きくし対流を強くすることにより発生する様々な流動パターンについて、その対流および温度分布を詳細に観察することで振動遷移条件や遷移プロセスを明らかにします。また、意図的に液柱の分離や再生成を行い、それぞれの状態でマランゴニ対流の観察を行います。この実験は、2011年12月頃まで実施する計画です。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。

インフォメーション

宇宙にいる星出さんと話そう! 交信イベントや映像収録などの企画提案募集

星出宇宙飛行士とISS第32次長期滞在クルーパッチ(出典:JAXA/NASA)

星出宇宙飛行士とISS第32次長期滞在クルーパッチ(出典:JAXA/NASA)

JAXAは、2012年6月頃から国際宇宙ステーション(ISS)に約6ヶ月間長期滞在する星出宇宙飛行士との交信イベントおよび映像収録企画の提案募集を、2012年1月6日(金)まで行っています。

交信イベントは、NASA TV映像配信を利用してリアルタイムで音声交信するものです。また、映像収録企画は「きぼう」日本実験棟内でハイビジョン映像を撮影するものです。

応募方法などの詳細はホームページをご覧ください。皆様からのご応募をお待ちしています。

第57回日本宇宙航空環境医学会大会公開シンポジウム開催、参加者募集

JAXAは、第57回日本宇宙航空環境医学会大会と共催で、11月26日(土)に茨城県つくば市のつくば国際会議場にて公開シンポジウムを開催します。

これまでJAXAが進めてきた宇宙医学生物学研究の成果を発展・継承させ、今後の社会課題に対して、どのように展開していくのかを議論します。また、向井宇宙飛行士を座長として、毛利衛日本科学未来館館長による特別講演を予定しています。

本シンポジウムは一般の皆様もご聴講頂けます(参加費無料)。参加申込みなどの詳細はホームページをご覧ください。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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