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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第418号

2011年1月25日

トピックス

「こうのとり」2号機の打上げ成功、ISSへの結合に向けて飛行中


「こうのとり」2号機を搭載したH-IIBロケット2号機の打上げ(出典:JAXA)

「こうのとり」2号機を搭載したH-IIBロケット2号機の打上げ(出典:JAXA)

第2段ロケットから分離した「こうのとり」2号機(出典:JAXA)

第2段ロケットから分離した「こうのとり」2号機(出典:JAXA)


「こうのとり」2号機打上げ時のHTV運用管制室の様子(出典:JAXA)

「こうのとり」2号機打上げ時のHTV運用管制室の様子(出典:JAXA)

宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)を搭載したH-IIBロケット2号機は、1月22日午後2時37分に、種子島宇宙センターの第2発射場(Launch Pad 2: LP2)から打ち上げられました。当初、打上げは1月20日に設定されていましたが、打上げ制約条件を超える氷結層を含む雲の発生が予測されたことから、1月22日に延期されました。

H-IIBロケット2号機は、打上げ約15分後に第2段ロケットと「こうのとり」2号機の分離に成功し、「こうのとり」2号機を予定の軌道に投入しました。分離後、H-IIBロケット2号機は第2段ロケットの2回目の燃焼を行い、計画通り制御落下実験を実施しました。

「こうのとり」2号機は、NASAの追跡データ中継衛星(Tracking and Data Relay Satellite: TDRS)との通信を確立した後、筑波宇宙センター(TKSC)のHTV運用管制室との通信を開始しました。通信開始後、姿勢の確立、各サブシステムの機能確認が行われ、「こうのとり」2号機の健全性が確認されました。その後、高度調整マヌーバが開始されました。

「こうのとり」2号機の軌道および姿勢は正常で、ISSへ向けて順調に飛行を続けています。「こうのとり」2号機は、今後、軌道制御を繰り返して徐々にISSへ接近するランデブ飛行を行い、1月27日から28日にかけて、ISSクルーの操作するISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)に把持されてISSへ結合する予定です。

ISSへの接近からSSRMSによる把持の模様は1月27日午後7時50分から8時50分、ISSへの結合の模様は1月27日午後10時45分から11時45分の間、インターネットなどでライブ中継されますので、ぜひご覧ください。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から964日経過しました

マランゴニ対流実験準備、船外実験装置の観測運用などを継続

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、1月18日から20日にかけて、「マランゴニ対流における時空間構造」実験の第2シリーズの開始に向けた準備作業を行いました。この実験は、流体実験ラックの流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して、1月27日から開始する予定です。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。

2010年6月に発生した機器の異常により観測運用を中断し、原因究明・復旧に向けた作業を続けていた超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)の観測運用の終了を発表しました。今後、これまで取得した観測データの詳細な解析や、極低温冷凍機の軌道上技術実証運用を引き続き行います。

STS-133ミッションの準備状況

NASAはディスカバリー号に搭乗するクルーの交代を発表

NASAは、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133ミッション)のミッションスペシャリストに任命されていたティモシー・コプラ宇宙飛行士が自転車事故により負傷し、2月末のディスカバリー号の打上げ目標日までに回復が間に合わないと判断されたため、コプラ宇宙飛行士に代わり、スティーブ・ボーエン宇宙飛行士を交代要員として任命したことを発表しました。

ボーエン宇宙飛行士は、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)でミッション中に予定されている2回の船外活動に向けた訓練を開始しています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4449日経過しました

第26次長期滞在クルー

スコット・ケリー(NASA)、アレクサンダー・カレリ(ロシア)、オレッグ・スクリポチカ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は108日、ドミトリー・コンドラティェフ(ロシア)、キャスリン・コールマン(NASA)、パオロ・ネスポリ(ESA)宇宙飛行士のISS滞在は38日経過しました。

ロシアの船外活動や「こうのとり」2号機の到着に向けた準備などを実施

第26次長期滞在クルーは、ロシアの船外活動やプログレス補給船(40P)の分離、宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の到着に向けた作業などに忙しい日々を過ごしました。

1月21日から22日にかけて、スクリポチカ、コンドラティェフ両宇宙飛行士によるロシアの船外活動が実施され、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)外部に新しい高速データ転送システムを設置する作業や、船外実験装置の回収などが行われました。

1月24日には、40PがISSから分離しました。次のプログレス補給船(41P)は、1月28日に打ち上げられ、1月30日にISSへドッキングする予定です。

コールマン、ネスポリ両宇宙飛行士は、「こうのとり」2号機をISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持する操作の訓練などを行いました。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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