ISS・きぼうウィークリーニュース第284号
2008年1月29日
きぼうトピックス
STS-123(1J/A)ミッション 外部燃料タンクの準備作業実施中
SRBと結合されるETの様子(提供:NASA)
米国時間1月10日、NASAケネディ宇宙センター(KSC)のスペースシャトル組立棟(Vehicle Assembly Building: VAB)において、STS-123用の外部燃料タンク(External Tank: ET)が固体ロケットブースタ(Solid Rocket Booster: SRB)に結合されました。現在、結合後の確認作業が進められています。なお、STS-122用のETと同様に、電気コネクタを交換する作業が行われる予定です。
STS-124(1J)ミッション 宇宙飛行士による機器確認作業実施
ロボットアームの確認を行うSTS-124クルー(提供:NASA)
米国時間1月11日、KSCの宇宙ステーション整備施設(Space Station Processing Facility: SSPF)において、打上げ準備作業中の「きぼう」船内実験室とロボットアームについて、宇宙飛行士による機器確認作業(Crew Equipment Interface Test: CEIT)が行われました。この作業は、軌道上で作業を担当する宇宙飛行士が実際に使用する機器を確認し、実際の作業におけるイメージをつかむためのものです。
「きぼう」船内実験室の確認を行うSTS-124クルー(提供:NASA)
星出宇宙飛行士を含むSTS-124クルーは、「きぼう」船内実験室の共通結合機構(Common Berthing Mechanism: CBM)やロボットアームの収納状況などについて確認を行いました。
今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから3357日経過しました
第16次長期滞在クルーのISS滞在は109日(ダニエル・タニ宇宙飛行士は96日)経過しました
ISS動向
カナダアーム2による点検準備を行うウィットソン宇宙飛行士(左)とタニ宇宙飛行士(右)(提供:NASA)
第16次長期滞在クルーのペギー・ウィットソン、ユーリ・マレンチェンコ、ダニエル・タニ宇宙飛行士は、米国時間1月26日から27日にかけて地上からの操作で行われた、「カナダアーム2」(ISSのロボットアーム)のTVカメラによる右舷側太陽電池パドル回転機構(Solar Alpha Rotary Joint: SARJ)の点検準備や、米国時間1月30日に予定されている船外活動の準備、米国時間2月4日に予定されているプログレス補給船(27P)の分離に備えた物品の整理などを行いました。
米国時間1月30日に予定されている船外活動では、故障したS4トラスのベータ・ジンバル・アセンブリ(Beta GimbalAssembly: BGA)の構成要素であるマスト回転機構(Bearing Motor Roll Ring Module: BMRRM)の交換作業と、問題が発生している右舷側SARJの点検作業が行われる予定です。
スペースシャトル・アトランティス号(STS-122)の状況
塗り直した断熱材を点検するNASAのエンジニア(提供:NASA)
NASAケネディ宇宙センター(KSC)では、スペースシャトル「アトランティス号」の外部燃料タンク(External Tank: ET)の液体水素枯渇センサ(Engine Cut Off Sensor: ECOセンサ)に発生した問題を解決するための電気コネクタの交換が行われた後、交換作業のために取り外された断熱材の塗り直し作業も終わり、ETの修理作業が終了しました。ECOセンサは、ETに取り付けられている、燃料の枯渇を検知しエンジンの異常燃焼を防ぐためのセンサです。
射点では2月8日以降の打上げに向けた準備が進められています。なお、正式な打上げ日時は米国時間1月30日に行われる飛行準備審査会(Flight Readiness Review: FRR)で決定されます。