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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第490号

2012年7月18日

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4989日経過しました

第32次長期滞在クルー

ゲナディ・パダルカ(コマンダー、ロシア)、ジョセフ・アカバ(NASA)、セルゲイ・レヴィン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は62日、サニータ・ウィリアムズ(NASA)、ユーリ・マレンチェンコ(ロシア)、星出彰彦(JAXA)宇宙飛行士のISS滞在は1日経過しました。

31S打上げおよびドッキング成功、星出宇宙飛行士、ISS長期滞在開始!

射点にて、31S搭乗直前の星出宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)

射点にて、31S搭乗直前の星出宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)

星出宇宙飛行士らが搭乗する31Sの打上げ(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)

星出宇宙飛行士らが搭乗する31Sの打上げ(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)

ISS入室後、地上との通信を行う星出宇宙飛行士ら(前列3名)(出典:JAXA/NASA)

ISS入室後、地上との通信を行う星出宇宙飛行士ら(前列3名)(出典:JAXA/NASA)

星出宇宙飛行士ら国際宇宙ステーション(ISS)の第32次/第33次長期滞在クルー3名を乗せたソユーズ宇宙船(31S)は、7月15日午前11時40分にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、7月17日午後1時51分にISSへドッキングしました。

打上げに先立ち、7月13日に宿舎のコスモノートホテルで記者会見を行った星出宇宙飛行士は、「宇宙機も準備万端、クルーも準備万端で、リラックスして打上げに臨めます」と打上げ前の心境を語るとともに、「いろいろな実験や作業がありますが、軌道上のチームと地上のチームで仕事をしているんだということを、ぜひ見て頂きたい」とISS長期滞在に向けた意気込みを語りました。

打上げ当日、星出宇宙飛行士らはコスモノートホテルを出発してバイコヌール宇宙基地へ向かい、ソコル宇宙服の着用や気密点検などの準備を行いました。その後、出発式を終えて射点へ移動し、31Sへ搭乗して打上げに備えました。

打上げから2日後、31SはISSへドッキングしました。星出宇宙飛行士らは7月17日午後4時23分にISSへ入室し、パダルカ宇宙飛行士らの歓迎を受け、ISS長期滞在を開始しました。

ISS入室後の交信イベントで、星出宇宙飛行士は「応援してくれた日本・世界中の皆さん、ありがとうございます。まだ『きぼう』には行っていませんが、無事に帰ってきたなという感じです」とISS到着の感想を語りました。

新たなメンバーとしてISS長期滞在を開始した星出、マレンチェンコ、ウィリアムズ宇宙飛行士は、最初に、緊急事態が発生した場合の対応手順や避難経路の確認などISSの安全に関わる説明や、ISS船内の設備の説明などのオリエンテーションを受けるとともに、長期滞在中に使用する個室の点検や寝袋の設置、衣服などの私物の搬入を行い、ISSで生活する環境を整えます。

星出宇宙飛行士は、今後、フライトエンジニア(FE)としてISSの運用を行うとともに、「きぼう」日本実験棟や「デスティニー」(米国実験棟)、「コロンバス」(欧州実験棟)で行われる実験の支援など、様々な作業を行う予定です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1504日経過しました

マランゴニ対流実験継続、JAXA PCG実験搭載タンパク質募集締切り迫る

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、流体実験ラックの流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)にて、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」実験の第5シリーズを引き続き行っています。

本実験では、シリコーンオイルという液体で大きな柱(液柱)を作り、マランゴニ対流を発生させ、液柱内部の流れの変化やそれに伴う温度分布の変動を調べることで、マランゴニ対流のメカニズムを解明することを目的としています。

JAXAは「高品質タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)の第6回実験に搭載するタンパク質を募集しています。募集締切りは7月20日(金)午後5時までです。多くのご応募をお待ちしています。

トピックス

7月21日の打上げに向け、「こうのとり」3号機は最終準備段階へ

打上げ直前搭載貨物の積込みの様子(出典:JAXA)

打上げ直前搭載貨物の積込みの様子(出典:JAXA)

H-IIBロケットに結合された宇宙ステーション補給機「こうのとり」3号機(HTV3)は、種子島宇宙センターの大型ロケット組立棟(Vehicle Assembly Building: VAB)にて、打上げに向けた準備が順調に進んでいます。

7月9日、「こうのとり」3号機の最終点検が行われ、機体に問題のないことが確認されました。また、7月13日から15日にかけて、打上げ時の運用を模擬した最後のリハーサルを実施しました。

「こうのとり」3号機は、7月19日まで引き続き打上げ直前搭載貨物の積込みを行った後、補給キャリア与圧部のハッチ閉鎖など打上げに向けた最終準備段階を経て射点へ移動し、打上げを迎える予定です。「こうのとり」3号機は、7月21日午前11時18分頃(※)の打上げを目標としています。

※最新の国際宇宙ステーション(ISS)の軌道により決定されます。

JAXAは、「こうのとり」3号機の打上げや国際宇宙ステーション(ISS)への接近、ISSとの結合の模様をインターネットなどでライブ中継しますので、ぜひご覧ください。

なお、インターネットライブ中継やパブリックビューイングを実施する会場などの詳細は、ホームページで随時ご案内いたします。多くの皆様のご視聴・ご参加をお待ちしています。

インフォメーション

「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」参加者募集締切り間近!

JAXAは、「第10回航空機による学生無重力実験コンテスト」に挑戦する学生の募集を行っています。

本コンテストは、学生の皆様から、航空機の放物線飛行で作り出すことができる無重力(微小重力)環境で実施したい実験のアイデアを募集し、選定されたチームが自ら実験装置を製作し、実際に航空機に搭乗して実験を行うものです。提案内容に制限はありません。

募集締切りは7月30日(月)です。応募方法などの詳細はホームページをご覧ください。多くの皆様からのご応募をお待ちしています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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