今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから4989日経過しました
第32次長期滞在クルー
ゲナディ・パダルカ(コマンダー、ロシア)、ジョセフ・アカバ(NASA)、セルゲイ・レヴィン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は62日、サニータ・ウィリアムズ(NASA)、ユーリ・マレンチェンコ(ロシア)、星出彰彦(JAXA)宇宙飛行士のISS滞在は1日経過しました。
31S打上げおよびドッキング成功、星出宇宙飛行士、ISS長期滞在開始!
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射点にて、31S搭乗直前の星出宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)
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星出宇宙飛行士らが搭乗する31Sの打上げ(出典:JAXA/NASA/Carla Cioffi)
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ISS入室後、地上との通信を行う星出宇宙飛行士ら(前列3名)(出典:JAXA/NASA)
星出宇宙飛行士ら国際宇宙ステーション(ISS)の第32次/第33次長期滞在クルー3名を乗せたソユーズ宇宙船(31S)は、7月15日午前11時40分にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、7月17日午後1時51分にISSへドッキングしました。
打上げに先立ち、7月13日に宿舎のコスモノートホテルで記者会見を行った星出宇宙飛行士は、「宇宙機も準備万端、クルーも準備万端で、リラックスして打上げに臨めます」と打上げ前の心境を語るとともに、「いろいろな実験や作業がありますが、軌道上のチームと地上のチームで仕事をしているんだということを、ぜひ見て頂きたい」とISS長期滞在に向けた意気込みを語りました。
打上げ当日、星出宇宙飛行士らはコスモノートホテルを出発してバイコヌール宇宙基地へ向かい、ソコル宇宙服の着用や気密点検などの準備を行いました。その後、出発式を終えて射点へ移動し、31Sへ搭乗して打上げに備えました。
打上げから2日後、31SはISSへドッキングしました。星出宇宙飛行士らは7月17日午後4時23分にISSへ入室し、パダルカ宇宙飛行士らの歓迎を受け、ISS長期滞在を開始しました。
ISS入室後の交信イベントで、星出宇宙飛行士は「応援してくれた日本・世界中の皆さん、ありがとうございます。まだ『きぼう』には行っていませんが、無事に帰ってきたなという感じです」とISS到着の感想を語りました。
新たなメンバーとしてISS長期滞在を開始した星出、マレンチェンコ、ウィリアムズ宇宙飛行士は、最初に、緊急事態が発生した場合の対応手順や避難経路の確認などISSの安全に関わる説明や、ISS船内の設備の説明などのオリエンテーションを受けるとともに、長期滞在中に使用する個室の点検や寝袋の設置、衣服などの私物の搬入を行い、ISSで生活する環境を整えます。
星出宇宙飛行士は、今後、フライトエンジニア(FE)としてISSの運用を行うとともに、「きぼう」日本実験棟や「デスティニー」(米国実験棟)、「コロンバス」(欧州実験棟)で行われる実験の支援など、様々な作業を行う予定です。