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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第436号

2011年6月21日

トピックス

古川宇宙飛行士は「きぼう」での実験に関する作業などに忙しい日々を過ごす


「ハーモニー」(第2結合部)の個室にて、古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

「ハーモニー」(第2結合部)の個室にて、古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)


「デスティニー」(米国実験棟)にて、古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

「デスティニー」(米国実験棟)にて、古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を開始した古川宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟での実験に関する作業のほか、欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)2号機「ヨハネス・ケプラー」の分離に向けた不要品の積み込みやロナルド・ギャレン宇宙飛行士からの作業の引継ぎ、ISSのメンテナンス作業、体力維持のためのエクササイズなどに忙しい日々を過ごしました。

6月14日、古川宇宙飛行士は「きぼう」船内の宇宙放射線計測(Area PADLES)で使用する受動積算型線量計を「きぼう」船内実験室および船内保管室の壁に取り付ける作業を行いました。また、2次元ナノテンプレート作製実験開始に向けた準備を行い、実験を開始しました。

6月15日には、ISSクルー全員で緊急医療について、医療器具の設置場所や器具の使用手順などの確認を行いました。クルー・メディカル・オフィサー(CMO)の任務を担当する古川宇宙飛行士にとっては重要な作業です。CMOは軌道上で病人や怪我人が発生した際に、地上の航空宇宙医師(FS)の指示の下で救急処置を行います。

そのほか、古川宇宙飛行士はTwitterにて、宇宙酔いの状況を伝えるツイートや体液シフトにより丸くなった自身の顔の画像など、宇宙での体調の変化に関する報告や、ISSでの日常について発信しています。皆様のフォローをお待ちしています。

「きぼう」からの小型衛星放出実証ミッションで搭載する小型衛星を選定

JAXAは、「きぼう」日本実験棟からの小型衛星放出実証ミッションで搭載する小型衛星の公募を2011年3月から4月にかけて行い、審査の結果、和歌山大学の「RAIKO」、福岡工業大学の「FITSAT-1」、明星電気株式会社の「WE WISH」の3機を選定しました。各衛星の詳細はホームページをご覧ください。

「きぼう」からの小型衛星放出は、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)などの宇宙機で小型衛星を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送し、「きぼう」のエアロックからISS船外に搬出して、ISSクルーの操作する「きぼう」のロボットアームにより軌道に投入します。

実証ミッションではこれらの技術実証を行うとともに、小型衛星放出の運用手順やプロセスの確立を図ります。今後、選定した小型衛星の打上げに向けて準備を進める予定です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1111日経過しました

新たな線量計を設置、2次元ナノテンプレート作製実験の再実験を開始


受動積算型線量計を取り付ける古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

受動積算型線量計を取り付ける古川宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

6月14日、「きぼう」日本実験棟内の宇宙放射線計測(Area PADLES)で使用する新たな受動積算型線量計を設置し、計測を開始しました。また、同日から2次元ナノテンプレート作製実験の再実験を開始しました。

ナノテンプレート実験では、宇宙でナノサイズの物質をプレート(基板)の上に規則的に配列、成長させ、縞状の凹凸でマスクパターンを作ります。第1回目の実験は2010年7月9日から11月16日まで実施しましたが、実験結果を回収する予定であったスペースシャトルの打上げ遅延によりマスクパターンの成長が進みすぎ、取得した科学的情報が限定的なものとなりました。第1回目の実験により実験手法の有効性は確認されたことから、当初想定していた科学的情報の獲得を目的として再実験を行います。

そのほか、6月24日から「高品質タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)の第4回目を開始する予定です。この実験で使用するタンパク質を搭載したセルユニットは、6月21日に打上げが予定されているプログレス補給船(43P)でISSに運ばれます。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4596日経過しました

第28次長期滞在クルー

アンドレイ・ボリシェンコ(コマンダー、ロシア)、アレクサンダー・サマクチャイエフ(ロシア)、ロナルド・ギャレン(NASA)宇宙飛行士のISS滞在は76日、マイケル・フォッサム(NASA)、古川聡(JAXA)、セルゲイ・ヴォルコフ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は11日経過しました。

ATV2がISSから分離、43Pは6月21日に打上げ予定

新たなクルー3名を迎え6名体制となった第28次長期滞在クルーは、欧州補給機(ATV)2号機「ヨハネス・ケプラー」の分離や、プログレス補給船(43P)とスペースシャトル・アトランティス号(STS-135ミッション)の到着に向けた作業などに忙しい日々を過ごしました。

6月16日と18日、ATV2を使用したISSのリブースト(軌道上昇)が行われ、ISSの平均軌道高度は合計で約17.1km上昇しました。これらのリブーストによりISSの平均軌道高度は約381kmとなり、ISS完成後の運用高度(約400km)に近づきました。

ISSの軌道高度を上昇させる役目を終えたATV2は、ISS船内の不要品などを搭載し、6月20日午後11時46分にISSから分離しました。今後、ATV2は軌道離脱制御を行い、6月22日午前5時24分頃に大気圏に再突入して約4ヶ月にわたるミッションを終了します。

43Pは6月21日午後11時38分にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、6月24日午前1時35分にISSへドッキングする予定です。

アトランティス号は7月上旬頃の打上げを目標として、NASAケネディ宇宙センター(KSC)で打上げに向けた準備が進められています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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