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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第412号

2010年12月 7日

トピックス

「こうのとり」2号機運用管制シミュレーション公開、モザイクポスター完成


「こうのとり」2号機運用管制シミュレーションプレス公開の様子(出典:JAXA)

「こうのとり」2号機運用管制シミュレーションプレス公開の様子(出典:JAXA)

「こうのとり」モザイクポスター(出典:JAXA)

「こうのとり」モザイクポスター(出典:JAXA)

筑波宇宙センター(TKSC)のHTV運用管制室にて、11月30日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」2号機(HTV2)の運用管制シミュレーションの様子がプレス公開されました。

今回のシミュレーションでは、国際宇宙ステーション(ISS)に徐々に接近する「こうのとり」2号機をISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)で把持し、ISSに結合するまでのイベントを約20時間かけて模擬しました。プレス公開では、シミュレーション全体のうち、第2回目の高度調整マヌーバを行う前後の様子が公開されました。

「こうのとり」2号機は、今後、打上げに向けた最終準備段階を経て、2011年1月20日午後3時29分頃に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定です。

2010年度「宇宙の日」筑波宇宙センター特別公開にご来場いただいた方々の写真を使用した「こうのとり」のモザイクポスターが完成しました。多くの声援と笑顔をありがとうございました。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から915日経過しました

マランゴニ対流実験、船外実験装置による観測運用などを引き続き実施

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」実験の第3シリーズを継続的に実施しています。この実験は流体実験ラックの流体物理実験装置(Fluid Physics Experiment Facility: FPEF)を使用して、2011年1月頃まで行われる予定です。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。

なお、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133ミッション)の打上げが2011年2月3日以降に延期されたことに伴い、「きぼう」での今後の実験計画について調整が行われています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4400日経過しました

第26次長期滞在クルー

スコット・ケリー(NASA)、アレクサンダー・カレリ(ロシア)、オレッグ・スクリポチカ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は59日経過しました。ドミトリー・コンドラティェフ(ロシア)、キャスリン・コールマン(NASA)、パオロ・ネスポリ(ESA)宇宙飛行士は12月18日からISS滞在を開始する予定です。

25Sクルーらがバイコヌール宇宙基地に到着、古川宇宙飛行士がTwitter開始


式典に参加する25Sクルーとバックアップクルー(出典:JAXA/NASA/Victor Zelentsov)

式典に参加する25Sクルーとバックアップクルー(出典:JAXA/NASA/Victor Zelentsov)

第26次長期滞在クルーとなったケリー宇宙飛行士らは、3名体制で行う科学実験やメンテナンス作業などに忙しい日々を過ごしました。

新たに第26次長期滞在クルーに加わるドミトリー宇宙飛行士らを乗せたソユーズ宇宙船(25S)は、12月16日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。

ドミトリー宇宙飛行士ら25Sクルーと古川宇宙飛行士らバックアップクルー(交代要員)は、12月3日にバイコヌール宇宙基地に到着しました。ロシアのソコル宇宙服の機能確認、打上げに向けた手順の確認、式典への参加など、打上げに向けた最終準備作業を行っています。


QRコードで携帯から
古川宇宙飛行士の
Twitterにアクセス可能!

12月2日から、古川宇宙飛行士がTwitterを開始しました。25Sバックアップクルーおよび第28次/第29次長期滞在クルーとしての飛行前の訓練などを紹介するとともに、ISS滞在中も科学実験の様子などをツイートしていく予定です。皆様のフォローをお待ちしています。

STS-133ミッションの準備状況

ディスカバリー号の打上げは2011年2月3日以降に延期

中間タンクの検査を行うNASAの技術者(出典:JAXA/NASA/Frank Michaux)

中間タンクの検査を行うNASAの技術者(出典:JAXA/NASA/Frank Michaux)

スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-133ミッション)の打上げは、2011年2月3日以降に延期されました。

ディスカバリー号の外部燃料タンク(External Tank: ET)の中間タンクで発見されたクラック(亀裂)について、発生原因の究明に時間を要するため、NASAは、12月中の打上げを断念し、2011年2月3日午後3時34分以降の打上げを目標とすることを決定しました。

中間タンクは、ET内の液体酸素タンクと液体水素タンクを結合する構造物です。

なお、ディスカバリー号の打上げが延期されたことに伴い、スペースシャトル・エンデバー号(STS-134ミッション)の打上げも、2011年4月1日以降に延期されました。

NASAは、今後、クラックの発生原因の究明や、交換修理を実施した水素ガスベントラインとETの接続部に問題がないことの確認などを目的として、ETの燃料充填試験を行う予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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