このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。

<免責事項> リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
最新情報については、https://humans-in-space.jaxa.jp/ のページをご覧ください。

サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第467号

2012年1月31日

トピックス

星出宇宙飛行士による小型衛星放出機構プレス公開と記者会見を開催


プレス公開された小型衛星放出機構と星出宇宙飛行士(右)、JEM運用技術センターの土井忍主任開発員(左)(出典:JAXA)

プレス公開された小型衛星放出機構と星出宇宙飛行士(右)、JEM運用技術センターの土井忍主任開発員(左)(出典:JAXA)


記者会見で報道関係者からの質問に答える星出宇宙飛行士(出典:JAXA)

記者会見で報道関係者からの質問に答える星出宇宙飛行士(出典:JAXA)

1月25日、筑波宇宙センター(TKSC)で日本に帰国中の星出宇宙飛行士による「きぼう」日本実験棟の小型衛星放出機構のプレス公開と記者会見が行われ、多くの報道関係者が集まりました。

記者会見に先立ち、TKSCの衛星試験棟クリーンルームにて、打上げに向けた準備が進められている小型衛星放出機構のプレス公開が行われました。公開では、土井忍主任開発員が機構の解説を行い、星出宇宙飛行士が、自身が軌道上で行う作業について説明しました。

小型衛星放出機構のプレス公開終了後、記者会見室で会見が行われました。星出宇宙飛行士は冒頭の挨拶でISS長期滞在に向けた抱負を述べるとともに、自身の初飛行であり「きぼう」船内実験室を取り付けたSTS-124ミッション(2008年)に触れ、「その時にはまだ使われていなかった『きぼう』を、今度は研究者や運用管制チームなどの仲間と一緒に使うことにワクワクしています」と語りました。

挨拶の後、質疑応答が行われました。星出宇宙飛行士自身に関することや今後の日本の有人宇宙開発についてなど、報道関係者からの多岐にわたる質問に、星出宇宙飛行士は時に笑顔で、時に真剣な表情を浮かべながら丁寧に答えました。

星出宇宙飛行士は2月上旬頃まで日本に滞在し、ISS長期滞在に向けた訓練や広報活動などを行います。

古川宇宙飛行士は東北各地で子供たちとの交流会やミッション報告会に参加

日本に帰国中の古川宇宙飛行士は、1月26日から27日にかけて、福島県福島市や宮城県石巻市、名取市、仙台市など東日本大震災で被災した東北各地を訪れ、子供たちとの交流会やミッション報告会に参加しました。

1月26日、古川宇宙飛行士は福島市立岳陽中学校を訪れ、国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在中の活動や生活について講演しました。古川宇宙飛行士は講演の中で、「1日1日自分にできることをしっかり積み重ねていけば、きっと自分の求めている目標に近づいていける」と、被災地の子供たちに励ましのメッセージを伝えました。また、1月27日には、石巻市立開北小学校で開催された児童たちとの交流会に参加しました。

古川宇宙飛行士のTwitterでは、古川宇宙飛行士の活動について随時ツイートしていますので、ぜひご覧ください。皆様のフォローお待ちしています。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1335日経過しました

タンパク質結晶生成実験開始、MAXIサイエンスニュース39号を掲載

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、流体実験ラックの蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)を使用して、1月28日から5回目の「高品質タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)を開始しました。この実験で使用するタンパク質を搭載したセルユニットは、プログレス補給船(46P)でISSに運ばれました。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。

ホームページでは、MAXIサイエンスニュースを随時掲載しています。最新号の39号では、超新星爆発が予測されるオリオン座のベテルギウスの監視についてお伝えしています。そのほかにも毎号大変興味深い話題を掲載していますので、ぜひご覧下さい。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4820日経過しました

第30次長期滞在クルー

ダニエル・バーバンク(コマンダー、NASA)、アントン・シュカプレロフ(ロシア)、アナトーリ・イヴァニシン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は76日、オレッグ・コノネンコ(ロシア)、アンドレ・カイパース(ESA)、ドナルド・ペティット(NASA)宇宙飛行士のISS滞在は38日経過しました。

45PはChibis-M放出後に大気圏再突入、46PがISSへ到着

1月24日にISSから分離したプログレス補給船(45P)は、1月25日午前8時18分に軌道高度約500kmでロシアの小型衛星「Chibis-M」を放出した後、大気圏再突入を行い太平洋上に安全に投棄されました。

プログレス補給船(46P)は、1月26日午前8時06分にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、1月28日午前9時09分にISSへドッキングしました。

ISSに宇宙空間に浮遊する人工物体の宇宙ゴミ(スペースデブリ)の接近が予測されたため、1月29日、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のエンジンを使用して、地上からのコマンドにより、今後予定されていたISSのリブースト(軌道上昇)を前倒しした軌道制御が行われました。この軌道制御により、ISSの平均軌道高度は1.9km上昇して約392kmとなりました。


【Mini Column】
有人宇宙開発の歴史において-NASA DAY of Remembrance(2012/1/26)

米国の有人宇宙開発の歴史における重大事故3件(*1)が1月末前後に集中していることから、NASAは1月最後の木曜日を追悼の日とし、事故の記憶を忘れないこと、悲しみを乗り越えて有人宇宙開発を未来へとつなげていくことを誓っています。

特に3件目のコロンビア号事故によりISS計画は大きな影響を受けましたが、約2年半の歳月を経てスペースシャトルの飛行は再開(*2)され、現在のISSへとつながっています。

*1:アポロ1号の火災事故(1967年1月27日)、スペースシャトル・チャレンジャー号(STS-51Lミッション)の爆発事故(1986年1月28日)、スペースシャトル・コロンビア号(STS-107ミッション)の空中分解事故(2003年2月1日)

*2:飛行再開ミッションとなった野口宇宙飛行士搭乗のスペースシャトル・ディスカバリー号(STS-114ミッション)(2005年7月26日打上げ、2005年8月9日に地上へ帰還)

アポロ1号のミッションパッチ
アポロ1号のクルー
STS-51Lミッション(スペースシャトル・チャレンジャー号)のミッションパッチ
STS-51Lミッション(スペースシャトル・チャレンジャー号)のクルー
STS-107ミッション(スペースシャトル・コロンビア号)のミッションパッチ
STS-107ミッション(スペースシャトル・コロンビア号)のクルー
STS-114ミッション(スペースシャトル・ディスカバリー号)のミッションパッチ
STS-114ミッション(スペースシャトル・ディスカバリー号)の野口宇宙飛行士らクルー

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency SNS運用方針 | サイトポリシー・利用規約