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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第356号

2009年10月 6日

トピックス

HTV技術実証機の運用は順調、搭載品の搬出作業を実施

HTV補給キャリア与圧部内で作業するニコール・ストット宇宙飛行士(提供:NASA)

HTV補給キャリア与圧部内で作業するニコール・ストット宇宙飛行士(提供:NASA)

国際宇宙ステーション(ISS)へ結合した宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機の運用は順調で、補給キャリア与圧部内に搭載された物資の搬出作業が引き続き行われています。

補給キャリア与圧部には、物資輸送用バッグ(Cargo Transfer Bag: CTB)に梱包された食料や実験試料などのほか、「きぼう」日本実験棟ロボットアームの子アームや、「きぼう」保管ラック(Pressurized Stowage Resupply Rack: PSRR)1台が搭載されています。子アームとPSRRは10月中旬頃に搬出される予定です。なお、HTVは、スペースシャトルの退役後、プログレス補給船や欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)では運べないシステムラック、実験ラックおよび大型の軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)をISSへ輸送できる唯一の補給機となります。

今後、補給キャリア与圧部内の物資の搬出を終えた後、ISSの不要品を補給キャリア与圧部内に収容する作業が行われます。その後、HTV技術実証機は、11月初旬頃にISSから分離し、大気圏突入を行う予定です。正式な日時は今後の運用の状況により決定されます。

インフォメーション

10月25日(日) 若田宇宙飛行士の帰還報告会がさいたま市で開催されます

国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を終えて帰国した若田宇宙飛行士の帰還報告会が、さいたま市青少年宇宙科学館の主催(共催:JAXA)で開催されます。3度目の宇宙、そして約4ヶ月半という長い期間をISSで過ごした若田宇宙飛行士が、ISS長期滞在の感想や宇宙の素晴らしさを伝えます。

参加を希望される方は、さいたま市青少年宇宙科学館のホームページから、案内に従ってお申し込みください。申込みは往復はがきにて、10月10日(土)必着です。皆様のご参加をお待ちしています。


今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から488日経過しました

植物長期生育実験、タンパク質結晶生成宇宙実験などを順調に実施

「きぼう」日本実験棟では、船内実験室にて、植物長期生育実験(Space Seed)やタンパク質結晶生成宇宙実験が順調に進められています。

タンパク質結晶生成宇宙実験は、10月10日で終了する予定です。生成されたタンパク質結晶は、ソユーズ宇宙船(18S)に搭載されて地上に回収されます。

また、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」(代表研究者:西野 耕一横浜国立大学大学院教授)は、10月13日からの第3シリーズの開始に向けた準備が行われています。

マランゴニ対流とは、水などの液体に生じる表面張力の強さが液体の温度や濃度差で変わることによって発生する流れです。地上では重力の影響で観察が難しいため、微小重力環境で流れの様子を詳しく観察し、その法則を明らかにすることがこの実験の目的です。

この実験は、2008年8月から10月にかけて第1シリーズが、2009年7月から8月にかけて第2シリーズが行われ、順調に実験データが取得されました。

第3シリーズでは、マランゴニ対流を発生させる液柱のシリコーンオイルの粘度を、前回までとは変えて実験データを取得します。粘度の異なる液柱内に発生するマランゴニ対流のパターンの変化(定常流から振動流への変化)や液柱表面の対流をより詳細に調べることで、マランゴニ対流の法則に迫ります。

「きぼう」ではそのほか、船外実験プラットフォームに取り付けられた超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)の初期機能確認が順調に進められています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから3973日経過しました

第21次長期滞在クルー2名と宇宙旅行者1名がISSへ到着

ISS長期滞在クルーと20Sクルー(提供:NASA)

ISS長期滞在クルーと20Sクルー(提供:NASA)

第20次長期滞在クルーのISS滞在は、ゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士は192日、フランク・デヴィン、ロバート・サースク、ロマン・ロマネンコ宇宙飛行士は131日、ニコール・ストット宇宙飛行士は36日が経過しました。

クルーは、ソユーズ宇宙船(20S)の到着に向けた準備や、STS-128(17A)ミッションでISSへ運ばれた新しい運動器具を設置する作業などに忙しい日々を過ごしました。

第21次長期滞在クルーのジェフリー・ウィリアムズ、マキシム・スライエフ両宇宙飛行士と宇宙旅行者のギー・ラリベルテ氏を乗せた20Sは、9月30日午後4時14分にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズロケットにより打ち上げられ、打上げから2日後の10月2日午後5時35分にISSへドッキングしました。

パダルカ、バラット両宇宙飛行士と、ISSに9日間滞在したラリベルテ氏は、ISSにドッキングしていたソユーズ宇宙船(18S)に搭乗して、10月11日に地上へ帰還する予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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