ISS・きぼうウィークリーニュース第296号
2008年5月20日
「きぼう」日本実験棟の打上げに向けた準備状況
「きぼう」船内実験室打上げ予定日まであと12日!
「きぼう」船内実験室とロボットアームを搭載し、ドアを閉じるディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)(提供:NASA)
NASAケネディ宇宙センター(KSC)では、「きぼう」日本実験棟船内実験室とロボットアームを国際宇宙ステーション(ISS)へと運ぶスペースシャトル・ディスカバリー号(STS-124ミッション)の打上げに向けた準備が進められています。
米国時間5月10日、「きぼう」船内実験室とロボットアームを搭載したディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)のドアが、打上げに向けて閉じられました。
同5月19日には、飛行準備審査会(Flight Readiness Review: FRR)が開催されました。審査会の結果、STS-124ミッションの準備状況は整っていると判断され、NASAは、打上げ日時を6月1日午前6時02分(米国東部夏時間5月31日午後5時02分)とすることを発表しました。
STS-124ミッションの最新情報や詳細は以下のホームページをご覧ください。
きぼうトピックス
野口宇宙飛行士のISS長期滞在決定!
野口宇宙飛行士
野口聡一宇宙飛行士が、第20次長期滞在クルーとしてISSに長期滞在することが決定し、また、古川聡宇宙飛行士がそのバックアップクルーとして決定しました。野口宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟の組立てが全て完了し、6人体制で運用されるISSにおいて、科学実験をはじめとする宇宙環境利用に重点をおいた作業を軌道上で行うことになります。滞在時期は2009年後半から2010年前半までの約6ヶ月間程度を予定しています。
「きぼう」運用管制チームがNASAから表彰されました
表彰された松浦フライトディレクタ(中央)とコマンダーを務めたドミニク・ゴーリ宇宙飛行士(左から2番目)らNASAのSTS-123ミッション関係者
「きぼう」日本実験棟の運用管制チーム(JAXA Flight Control Team: JFCT)と、STS-123(1J/A)ミッションで主担当J-Flightを務めた松浦真弓フライトディレクタが、STS-123(1J/A)ミッションへの貢献を称えられ、NASAから表彰されました。
JFCTは「きぼう」打上げに向けて何年も着実に準備を行い、そしてSTS-123(1J/A)ミッションでは「きぼう」船内保管室の起動と整備を確実にやり遂げたこと、松浦フライトディレクタはそのJFCTを指揮してミッションを成功させたことが評価されました。
今週の国際宇宙ステーション(ISS)
最初のISS構成要素打上げから3469日経過しました
第17次長期滞在クルーのISS滞在は40日(ギャレット・リーズマン宇宙飛行士は68日)経過しました
ISS動向
プログレス補給船(29P)の打上げ(クA輦.P.KorolevRSC Energia)
第17次長期滞在クルーのセルゲイ・ヴォルコフ、オレッグ・コノネンコ、ギャレット・リーズマン宇宙飛行士は、プログレス補給船(29P)の到着や、次のSTS-124(1J)ミッションに備えた準備などに忙しい日々を過ごしました。
プログレス補給船(29P)は、5月15日午前5時22分にロシアのソユーズロケットによりカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、5月17日午前6時39分にISSにドッキングしました。