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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第345号

2009年6月23日

STS-127ミッションの準備状況

「きぼう」最後の構成要素をISSへ運ぶSTS-127ミッションの打上げは延期

調査のため回転式整備構造物(RSS)が閉じられた39A射点のエンデバー号(提供:NASA)

調査のため回転式整備構造物(RSS)が閉じられた39A射点のエンデバー号(提供:NASA)

GUCPの交換の様子(6月14日)(提供:NASA)

GUCPの交換の様子(6月14日)(提供:NASA)

GUCPを交換する技術者の様子(6月14日)(提供:NASA)

GUCPを交換する技術者の様子(6月14日)(提供:NASA)

「きぼう」日本実験棟の最後の構成要素である船外実験プラットフォームと、船外実験装置などを搭載した船外パレットを国際宇宙ステーション(ISS)に運ぶスペースシャトル・エンデバー号(STS-127ミッション)の打上げは、6月17日午後6時40分に予定されていましたが、外部燃料タンクへの燃料充填中に、水素ガスベントラインにリークが発見されたため、延期されました。

水素ガスベントラインは、外部燃料タンクに燃料を充填する際、余分な水素ガスを射点から安全に排出するためのシステムです。

当初、エンデバー号は6月13日に打ち上げられる予定でしたが、外部燃料タンクへの燃料充填中に、水素ガスベントラインにリークが発見されたため、打上げは6月17日に延期されました。

6月13日に発見されたリークへの対応として、水素ガスベントラインと外部燃料タンクの接続部であるGUCP(Ground Umbilical Carrier Plate)の一部の機器の交換などの補修作業が行われましたが、6月17日にも同様の箇所からリークが発見されたため、NASAは、打上げの再延期を決定しました。

米国時間6月18日、39A射点では、回転式整備構造物(Rotating Service Structure: RSS)が閉じられました。今後、リークの原因の特定に向けた調査と、調査結果に基づいた処置が行われる予定です。

エンデバー号がISSにドッキングした際の、太陽光の当たり方による熱的な制約のため、NASAは、エンデバー号の次の打上げ機会を、米国時間7月11日以降としています。新しい打上げ日は、今後の調査と処置の進捗により決定されます。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から383日経過しました

FACET実験の実験データ取得完了、地上での詳細な解析で得られる結果に期待

顕微鏡で取得されたFACET 実験の結晶の画像(クA輅AXA)

顕微鏡で取得されたFACET実験の結晶の画像(クA輅AXA)

6月12日、「きぼう」日本実験棟では、先端材料の結晶成長実験「ファセット的セル状結晶成長機構の研究(FACET)」の実験データの取得を完了しました。4月9日の実験開始から約2ヶ月間にわたり、合計40回の実験データが取得されました。今後、取得された実験データの詳細な解析が行われます。

FACET実験では、対流の生じない微小重力ならではの環境で、電子機器や光学部品など最先端材料に多く使われているファセット結晶(平らな面を持つ結晶)の界面の成長過程や形態を詳細に観察し、結晶成長のメカニズムを解き明かすことを目的としています。

本実験で得られた結果は、より高品質な結晶成長手法の確立や、材料の製造工程への応用、新しい機能を持った材料を創り出すことなど、半導体や他の最先端材料の量産化や特性向上への知見をもたらします。そして将来的には、太陽電池パネルによるクリーンエネルギーの普及や、超伝導材料の特性を向上させることで、リニアモーターカーなど大量輸送手段の普及や、携帯電話の基地局など、情報通信網の拡充などへの貢献が期待されます。

「きぼう」での今後の実験については、STS-127ミッションの打上げ延期に伴い、計画の変更が検討されています。新しい実験計画は、STS-127ミッションの打上げ日に基づいて決められます。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから3868日経過しました

STS-127ミッションの延期に伴い、クルーは通常の体制に戻る

若田宇宙飛行士とロシアのオーラン宇宙服(提供:NASA)

若田宇宙飛行士とロシアのオーラン宇宙服(提供:NASA)

第20次長期滞在クルーのISS滞在は、ゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士は87日、若田光一宇宙飛行士は97日、フランク・デヴィン、ロバート・サースク、ロマン・ロマネンコ宇宙飛行士は26日が経過しました。

クルーは、宇宙服の整備や物品の整理、帰還が予定されていた若田宇宙飛行士は作業の引継ぎ準備など、STS-127ミッションに向けた準備を行っていましたが、STS-127ミッションの打上げ延期に伴い、通常の体制に戻りました。若田宇宙飛行士のISS長期滞在は、当初予定されていた約3ヵ月半から、約4ヶ月に延びる見込みです。

6月10日には船外活動が実施され、パダルカ、バラット両宇宙飛行士は、ロシアのオーラン宇宙服を着用し、ロシアの小型研究モジュール2(Mini-Research Module2: MRM2)の取付けに向けた準備として、「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)のハッチ交換を行いました。

今回の船外活動はハッチの交換のみであったため、船外活動時間は約12分間で、これまで行われた船外活動の最短記録となりました。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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