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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第401号

2010年9月21日

トピックス

ISS長期滞在クルーによるミッション報告会開催、多くの参加者でにぎわう


ISS長期滞在の様子を解説する野口宇宙飛行士らISS長期滞在クルー(出典:JAXA)

ISS長期滞在の様子を解説する野口宇宙飛行士らISS長期滞在クルー(出典:JAXA)


パネルディスカッションの様子(出典:JAXA)

パネルディスカッションの様子(出典:JAXA)


会場からの質問に答える野口宇宙飛行士らISS長期滞在クルー(出典:JAXA)

会場からの質問に答える野口宇宙飛行士らISS長期滞在クルー(出典:JAXA)

9月15日、野口宇宙飛行士とともに国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在したクルーによるISS長期滞在ミッション報告会を、京都市左京区の京都会館第ニホールで開催し、650名の皆様にご来場いただきました。

報告会では、初めに、第22次長期滞在クルーのISSコマンダーを務めたジェフリー・ウィリアムズ宇宙飛行士からISS長期滞在ミッションの概要説明が行われた後、野口宇宙飛行士によるミッションの解説が行われました。ステージの大きなスクリーンにミッションの映像が映し出され、野口宇宙飛行士は、プログレス補給船の到着やロシアの船外活動、科学実験やメンテナンス作業など、クルーがミッション中に行った活動の様子を紹介しました。

ミッションの解説が終わると、次に、京都大学宇宙総合学研究ユニットと共同でパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、京都大学宇宙総合学研究ユニットが行っている将来の宇宙活動に向けた取組みの紹介や、人文社会科学的な視点からクルーと3名の専門家が質疑応答を行うなど、有人宇宙活動の現在と未来について、さまざまな角度から議論が行われました。

パネルディスカッションが終わると、最後に、会場からの質疑応答の時間が設けられました。「将来宇宙飛行士になりたいと思っているのですが、皆さんは小学生の頃にどんな努力をしていましたか」という小学生からの質問に、第22/23次長期滞在クルーのオレッグ・コトフ宇宙飛行士は、「宇宙飛行士になるためには、という意味で考えると、まずは夢を持ち続けること、その夢に向かって一生懸命努力し続けることが大事だと思います」と答えました。また、野口宇宙飛行士は、「大人になった時になりたい自分を今持って、その自分に向かって、明日から歩いていってください」と語りました。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から838日経過しました

FACET実験を実施、JAXA PCG実験の3回目を継続中

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、9月13日から16日にかけて、流体実験ラックの溶液結晶化観察装置(Solution Crystallization Observation Facility: SCOF)を使用して「ファセット的セル状結晶成長機構の研究」(FACET)実験を行い、高精度データを取得しました。また、9月22日には、FACET実験用機器の機能確認を行う予定です。

蛋白質結晶生成装置(Protein Crystallization Research Facility: PCRF)では、「タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)の3回目が行われています。

この実験では、重力による対流や沈降のない微小重力環境を利用して高品質なタンパク質結晶を生成し、地上でその構造を詳細に解析することで、環境負荷の少ないバイオ燃料の開発につながるセルロース分解酵素などの構造の解明や、感染症やインフルエンザ等の様々な疾病の治療薬の開発への貢献が期待されます。

実験は約2ヶ月半にわたり継続して実施され、生成されたタンパク質結晶は、11月末頃に帰還が予定されているソユーズ宇宙船(23S)で地上に回収される予定です。

「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。なお、超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)は、観測運用の再開に向けた作業が引き続き進められています。

そのほか、2次元ナノテンプレート作製実験を「デスティニー」(米国実験棟)の冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)で引き続き行っています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4323日経過しました

クルーは22Sの帰還に向けた準備などに忙しい日々を過ごす


「きぼう」船内実験室で作業するウォーカー宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」船内実験室で作業するウォーカー宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)

第24次長期滞在クルーのISS滞在は、アレクサンダー・スクボルソフ、トレーシー・カードウェル、ミカエル・コニエンコ宇宙飛行士は170日、ダグラス・ウィーロック、フョードル・ユールチキン、シャノン・ウォーカー宇宙飛行士は95日経過しました。

クルーは、科学実験やメンテナンス作業のほか、ソユーズ宇宙船(22S)の帰還に向けた準備などに忙しい日々を過ごしました。

9月15日、プログレス補給船(39P)を使用したISSのリブースト(軌道上昇)が行われ、ISSの平均軌道高度は約2.2km上昇しました。このリブーストにより、ISSは今後予定されている22Sの帰還と、ソユーズ宇宙船(24S)の到着に適した軌道高度に引き上げられました。

スクボルソフ、カードウェル、コニエンコ宇宙飛行士は、22Sに搭乗し、9月24日に地上へ帰還する予定です。

新たなISS長期滞在クルー3名を乗せた24Sは、10月8日にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、打上げから2日後の10月10日にISSへドッキングする予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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