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「きぼう」日本実験棟のロボットアームは、「きぼう」での実験、保全作業支援に使用する、宇宙での実用ロボットで、日本では、ロボットアーム飛行実証試験(Manipulator Flight Demonstration: MFD)、技術試験衛星Ⅶ型につぎ、3番目の宇宙用遠隔操作型ロボットアームシステムとなります。
ロボットアームは、「きぼう」の構成要素や船外実験プラットフォーム/船外パレット上にある実験装置や搭載機器の交換作業、各種実験支援または保守・保全作業の支援を行います。
ロボットアームは、「親アーム」、「子アーム」という大小ふたつの腕と、「ロボットアーム操作卓」から構成されますが、ロボットアーム操作卓は、2008年3月に1J/A(STS-123)ミッションで、親アームは、2008年6月に1J(STS-124)ミッションで打ち上げられました。親アームは、船内実験室の外側にあるロボットアーム取付け台にあらかじめ取り付けられ、固定された状態で打ち上げられました。
1Jミッション中、親アームは軌道上で起動され、完全展開された後、軌道上での収納姿勢である、保存姿勢へ移行されました。これらの作業は、星出宇宙飛行士とカレン・ナイバーグ宇宙飛行士が、船内実験室内のロボットアーム操作卓から行いました。
子アームは、2009年9月、「こうのとり」1号機で運ばれ、2010年3月にISSに滞在していた野口宇宙飛行士によって、船外実験プ ラットフォーム上の子アーム保管装置に設置されました。
ロボットアームは、主に「親アーム」、その先端に取り付けられる「子アーム」と、「ロボットアーム操作卓」から構成されます。親アーム、子アームは共に6つの関節を持っていて、人間の腕と同じような動作が可能です。本体の親アームは、船外実験装置など大型機器の交換に使用し、先端の子アームは、細かい作業を行うときに使用します。
ロボットアームの操作は、宇宙飛行士がロボットアーム操作卓を使って行います。ロボットアーム操作卓は、船内実験室に設置された「ロボットアーム制御ラック」に搭載されています。親アームに取り付けられたテレビカメラにより、船内実験室内から作業の様子を確認することができます。
子アームには、ロボットアーム飛行実証試験(MFD)で実証済みのコンプライアンス機能(対象物にならってアームの姿勢を自動制御する機能)が備わっており、宇宙飛行士がロボットアームの操作を容易に行えるよう設計されています。
項目 | 親アーム | 子アーム |
---|---|---|
型式 | 親子式6自由度アーム | |
自由度 | 6 | 6 |
長さ | 10m | 2.2m |
質量 | 780kg | 190kg |
取扱量 | 最大7,000kg | 最大300kg |
位置決め精度 | 並進 ±50mm | 並進 ±10mm |
回転 ±1度 | 回転 ±1度 | |
先端速度 | 60mm/s(対象物:600kg以下) | 50mm/s(対象物:80kg以下) |
30mm/s(対象物:3,000kg以下) | 25mm/s(対象物:300kg以下) | |
20mm/s(対象物:7,000kg以下) | - | |
最大先端力 | 30N以上 | 30N以上 |
寿命 | 10年以上 |
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