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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第523号

2013年3月12日

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から1741日経過しました

「きぼう」船内実験室でマウスの万能細胞を用いた生命科学実験を開始

軌道上の「きぼう」船内実験室(中央は作業中のトーマス・マーシュバーン宇宙飛行士)(出典:JAXA/NASA)

軌道上の「きぼう」船内実験室(中央は作業中のトーマス・マーシュバーン宇宙飛行士)(出典:JAXA/NASA)

「きぼう」日本実験棟船内実験室の冷凍・冷蔵庫(Minus Eighty degree Celsius Laboratory Freezer for ISS: MELFI)を使用して、「ES細胞を用いた宇宙環境が生殖細胞に及ぼす影響の研究」(Stem Cells)を3月2日から開始しました。

Stem Cells実験は、マウスの万能細胞の一種である胚性幹細胞(ES細胞)を宇宙環境で長期間冷凍保存し、その後、地上に回収して詳細に解析し、宇宙環境が哺乳動物(マウス)の細胞に及ぼす影響を調べる実験です。この実験は、人類の長期的な宇宙滞在による影響を把握する基礎データを得るとともに、生体に備わるDNA修復遺伝子の機能について明らかにすることを目的としています。

ES細胞を入れた合計5セットのサンプルケースは、ドラゴン補給船運用2号機(SpX-2)でISSに運ばれました。今後、3年間の間に経時的な変化を調べるために、1セットずつ5回に分けて回収する計画です。最初の回収はドラゴン補給船運用3号機(SpX-3)の予定です。

地上へ回収したES細胞を使って、細胞の生存率、DNAの二重鎖切断、染色体異常などを調べます。さらにES細胞を受精卵に導入してマウス個体に発生させ、哺乳動物細胞に対する宇宙放射線の影響を総合的に解析する予定です。

代表研究者の森田隆大阪市立大学教授は、「約7年の準備期間が過ぎ、やっと宇宙実験が始まりました。これから、さらに3年以上の実験が続きますが、宇宙放射線の哺乳動物への影響を慎重に正確に解析していくことが、我々の使命であると考えています」とコメントしています。

Hicari実験の1回目を終了、船外実験装置の運用などを継続

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、2月27日から3月4日にかけて、温度勾配炉(Gradient Heating Furnace: GHF)を使用して、「微小重力下におけるTLZ法による均一組成SiGe結晶育成の研究」(Hicari)を行いました。今回の実験で得られたサンプルは、ドラゴン補給船運用2号機(SpX-2)で地上に回収する予定です。

Hicari実験は、JAXAが開発した結晶成長方法であるTLZ法(温度勾配で溶液濃度を制御する方法)を宇宙実験に用い、規則正しい分子配列の結晶を作り、高性能半導体開発の基礎データを取得することを目的としており、半導体産業や光通信技術への貢献が期待されます。

「きぼう」船外実験プラットフォームではポート共有実験装置(Multi-mission Consolidated Equipment: MCE)に搭載した5種類のミッション機器による実験運用のほか、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用などが続けられています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから5226日経過しました

第34次長期滞在クルー
ケビン・フォード(コマンダー、NASA)、オレッグ・ノヴィツキー(ロシア)、エヴゲニー・タレルキン(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は138日、クリス・ハドフィールド(CSA)、トーマス・マーシュバーン(NASA)、ロマン・ロマネンコ(ロシア)宇宙飛行士のISS滞在は80日経過しました。

軌道上では帰還クルーが準備を実施、地上では新たなクルーの準備が進む

気密点検のためソコル宇宙服を着用したフォード宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA)

気密点検のためソコル宇宙服を着用したフォード宇宙飛行士ら(出典:JAXA/NASA)

軌道上のクルーは、ドラゴン補給船運用2号機(SpX-2)の搭載品の移送作業や、ソユーズ宇宙船(32S)の帰還に向けた準備などに忙しい日々を過ごしました。

フォード、ノヴィツキー、タレルキン宇宙飛行士を乗せた32Sは、3月15日午後12時57分頃に地上へ帰還する予定です。フォード宇宙飛行士らは、帰還時に着用するソコル宇宙服の気密点検を3月5日に行うなど、帰還に向けた準備を進めています。

地上では、ソユーズ宇宙船(34S)の打上げに向けた準備が進められています。第35次長期滞在クルーに加わるパベル・ビノグラドフ、クリストファー・キャシディ、アレクサンダー・ミシュルキン宇宙飛行士は、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)で行われた最終試験に、バックアップクルーとともに優秀な成績で合格し、34S搭乗クルーとして正式に承認されました。

ビノグラドフ宇宙飛行士らを乗せた34Sは、3月28日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる予定です。

インフォメーション

3月21日(木)開催、「きぼう」利用成果シンポジウム参加者募集中!

軌道上の「きぼう」日本実験棟(出典:JAXA/NASA)

軌道上の「きぼう」日本実験棟(出典:JAXA/NASA)

国際宇宙ステーション「きぼう」利用成果シンポジウム(第5回)を、3月21日(木)に秋葉原UDXギャラリー(東京都千代田区)で開催します。

本シンポジウムでは、「暮らしに身近なタンパク質実験」をテーマに、副作用が少ない医薬品の開発など身近な話題を取り上げながら、宇宙実験の成果と暮らしへの還元について講演とパネルディスカッションを行います。皆様のご参加をお待ちしています。

また、会場にお越し頂けない皆様にも本シンポジウムの模様をご覧頂けるよう、インターネットライブ中継も予定しています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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