トピックス
若田、油井両宇宙飛行士がISS長期滞在に向けた訓練を実施中

ロシアの船外活動訓練にて、若田宇宙飛行士(船外活動クルーの支援を担当)(出典:JAXA/GCTC)
若田、油井両宇宙飛行士は、それぞれの国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在に向けた訓練を実施しています。
若田宇宙飛行士は、2013年末頃から第38次/第39次長期滞在クルーとしてISSに滞在する計画です。第38次長期滞在ではフライトエンジニアとしてISSの運用などに携わり、第39次長期滞在では日本人初のISSコマンダーを務め、ISS運用の指揮を執ります。
若田宇宙飛行士が、Twitterを始めました。早速、ロシアのガガーリン宇宙飛行士訓練センター(Gagarin Cosmonaut Training Center: GCTC)での訓練の様子などをツイートしていますので、ぜひフォローしてください。

GCTCで訓練中の油井宇宙飛行士(出典:JAXA/GCTC)
油井宇宙飛行士は、2015年6月頃から第44次/第45次長期滞在クルーとしてISSに滞在する計画です。
油井宇宙飛行士は、自身の長期滞在に先立ち、第42次/第43次長期滞在のバックアップクルー(交代要員)としての訓練を、2月11日からGCTCにおいて実施しています。
バックアップクルーには通常ふたつ先の長期滞在クルーが任命されることが多いのですが、これは訓練の中でも共通的な項目であるソユーズ宇宙船などの訓練をバックアップクルーとして経験することで、自身の長期滞在に向けた訓練の効率化を図る目的があります。若田宇宙飛行士も、第36次/第37次長期滞在バックアップクルーに任命されています。
星出宇宙飛行士、ISS長期滞在ミッション報告会を秋田と福島で実施
日本に一時帰国中の星出宇宙飛行士は、2月16日に秋田県秋田市の児童会館を、2月17日に福島県郡山市の市民文化センターを訪れ、自身の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションについて、滞在中に撮影された映像や画像を交えながら、「きぼう」日本実験棟での実験や船外活動など、ISSでの活動や生活の様子を紹介するとともに、会場に集まった参加者と交流し、質問に答えました。
郡山市民文化センターの質疑応答では、ロシアでの隕石落下のニュースに関連して、ISSには隕石が衝突する危険はないのかという質問がありました。
星出宇宙飛行士は、マイクロメテオロイド(微小隕石)や10cm未満のスペースデブリ(宇宙ゴミ)などがISSに衝突する可能性はあるが、ISSの与圧モジュールは衝撃への耐性を考慮した設計がされていることや、仮に与圧モジュールが破損した場合でも、そのモジュールを隔離する緊急事態対応訓練など、ISSに滞在中の宇宙飛行士の安全については万全の備えがあると回答しました。