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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第355号

2009年9月29日

トピックス

HTV技術実証機はISSへ結合、曝露パレットから船外実験装置の移設を実施

HTV技術実証機の把持成功時のHTV運用管制室

HTV技術実証機の把持成功時のHTV運用管制室

SSRMSによりISSへ取り付けられたHTV技術実証機(提供:NASA)

SSRMSによりISSへ取り付けられるHTV技術実証機(提供:NASA)

補給キャリア与圧部にISSクルーが入室した後のHTV運用管制室

補給キャリア与圧部にISSクルーが入室した後のHTV運用管制室

9月11日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛行を続けていた宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)技術実証機は、9月18日午前10時49分にISSへの結合を完了しました。その後、9月19日午前3時23分に補給キャリア与圧部のハッチが開けられ、同日午前3時25分、ISSクルーが与圧部内に入室しました。

ISS結合後の記者会見で、虎野吉彦HTVプロジェクトマネージャは「ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)によるHTV技術実証機の把持は最大の難関だったので安堵しました」と結合成功についての感想を述べました。

また、NASAのミッション・コントロール・センター(Mission Control Center: MCC)でISSとの交信を行うCAPCOM(Capsule Communicator)を担当した星出宇宙飛行士は、「無人の宇宙機を打ち上げてSSRMSで把持したのは未知のことだったが、すばらしかった。日本の優れた技術を誇れる仕事でした」と語りました。

9月21日からは、補給キャリア与圧部内の搭載品をISS内へ移送する作業が本格的に開始されました。

9月23日には、曝露パレットが補給キャリア非与圧部から「きぼう」船外実験プラットフォームへ移設され、9月24日から25日にかけて、曝露パレットに搭載された2台の船外実験装置が、「きぼう」のロボットアームで船外実験プラットフォームに設置されました。その後、曝露パレットは補給キャリア非与圧部に戻されました。

HTV技術実証機では、今後、補給キャリア与圧部内の物資の搬出作業と、ISSの不要品を補給キャリア与圧部内に収容する作業が行われます。HTV技術実証機は、11月初旬頃にISSから分離し、大気圏突入を行う予定です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から481日経過しました

SEDA-APが定常運用に移行、SMILESの初期機能確認開始

船外実験プラットフォームに取り付けられるSMILES(右)(提供:NASA)

船外実験プラットフォームに取り付けられるSMILES(右)(提供:NASA)

「きぼう」日本実験棟では、9月17日、STS-127(2J/A)ミッションで船外実験プラットフォームに取り付けられた宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)の初期機能確認が問題なく完了し、定常運用に移行しました。

SEDA-APは中性子やプラズマ、重イオンなどを計測する装置を搭載し、ISS周回軌道における宇宙環境を約3年にわたって計測することで、将来の宇宙天気予報や宇宙飛行士の宇宙放射線被ばく管理に向けた、宇宙環境の基礎データを蓄積することを目的としています。また、電子部品や材料を宇宙空間に直接さらし、宇宙環境による影響を調べます。

9月25日には、HTV技術実証機に搭載されて運ばれた超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)が「きぼう」船外実験プラットフォームに取り付けられ、初期機能確認が開始されました。

SMILESは、地球の成層圏大気中に含まれる微量分子を高感度で測定し、地球規模でその分布と変化を明らかにすることを目的としています。

「きぼう」ではそのほか、植物長期生育実験(Space Seed)や、タンパク質結晶生成宇宙実験が、船内実験室にて順調に進められています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから3966日経過しました

HTV技術実証機が到着、34Pの分離に向けた準備などを実施

HTV技術実証機の補給キャリア与圧部に入室するISSクルー(提供:NASA)

HTV技術実証機の補給キャリア与圧部に入室するISSクルー(提供:NASA)

第20次長期滞在クルーのISS滞在は、ゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士は185日、フランク・デヴィン、ロバート・サースク、ロマン・ロマネンコ宇宙飛行士は124日、ニコール・ストット宇宙飛行士は29日が経過しました。

クルーは、HTV技術実証機の到着後、搭載された物品を移送する作業や、プログレス補給船(34P)の分離に向けた準備などに忙しい日々を過ごしました。

34Pは9月21日にISSから分離しました。34Pは軌道上でプラズマ環境計測実験を行った後、9月27日に軌道離脱を行い大気圏に再突入し、太平洋上に安全に投棄されました。

第21次長期滞在クルー2名と宇宙旅行者1名を乗せたソユーズ宇宙船(20S)は、9月30日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からロシアのソユーズロケットにより打ち上げられ、10月2日にISSへドッキングする予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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