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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第383号

2010年5月18日

STS-132ミッションの状況

アトランティス号の打上げ成功、STS-132ミッション開始

アトランティス号の打上げ(提供:NASA)

アトランティス号の打上げ(提供:NASA)

ISSに接近するアトランティス号(飛行3日目)(提供:NASA)

ISSに接近するアトランティス号(飛行3日目)(提供:NASA)

第1回船外活動の様子(飛行4日目)(提供:NASA)

第1回船外活動の様子(飛行4日目)(提供:NASA)

スペースシャトル・アトランティス号(STS-132ミッション)は、5月15日午前3時20分にNASAケネディ宇宙センター(KSC)から予定通り打ち上げられ、約12日間にわたるミッションを開始しました。

STS-132ミッションでは、ロシアと米国の補給物資を搭載したロシアの小型研究モジュール1(Mini-Research Module 1: MRM1)と、国際宇宙ステーション(ISS)の船外機器を搭載した曝露機器輸送用キャリア(Integrated Cargo Carrier-Vertical Light Deployable: ICC-VLD)をISSへ運搬します。ロシアのモジュールをスペースシャトルでISSに運ぶのは、今回が最初で最後となります。

5月16日午後11時28分、アトランティス号はISSへドッキングしました。ドッキングから約2時間後にISSとアトランティス号との間のハッチが開かれ、STS-132クルー6名はISSに入室し、野口宇宙飛行士らISSクルー6名の歓迎を受けました。

5月17日から18日にかけて、第1回船外活動が実施され、Z1トラスの右舷側に冗長系のKuバンドアンテナを取り付ける作業や、P6トラスのバッテリ交換の準備などが行われました。

5月18日から19日にかけては、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を使用して、MRM1を「ザーリャ」(基本機能モジュール)下部のポートへ設置する作業が行われる予定です。

5月20日には、MRM1とザーリャとの間のハッチが開かれ、MRM1の内部に搭載された補給物資をISS船内へ移送する作業が開始されます。

また、今後予定されている第2回船外活動と第3回船外活動では、P6トラスのバッテリ交換が行われます。

今回のミッションでは、5月16日午後7時45分頃と午後9時18分頃、日本各地でISSにドッキングする前のアトランティス号とISSを一緒に観測できました。ホームページでは皆様から送っていただいたISSとアトランティス号の写真を多数掲載しています。

なお、アトランティス号がISSから分離する5月24日から地上に帰還する5月26日の間には、日本からISSを観測できる機会はない模様です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から712日経過しました

マランゴニ対流実験、Biorhythm実験などを実施、Fish Scales実験開始

「きぼう」船内実験室では、「マランゴニ対流における時空間構造」実験が5月11日と12日に行われ、実験データが順調に取得されました。

5月13日から14日にかけては、長期宇宙飛行時における心臓自律神経活動に関する研究(Biological Rhythms)が行われました。

5月17日、宇宙空間における骨量減少メカニズムの解明を目的とした生命科学実験(Fish Scales)が開始されました。この実験では、骨疾患の治療薬となる物質の効果の検証も同時に行われ、骨粗しょう症や骨折の治療など、地上の医療への応用が期待されます。実験は5月20日まで行われる予定です。実験サンプルはスペースシャトル・アトランティス号(STS-132ミッション)で地上に回収され、詳細な分析が行われます。

そのほか、「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の観測運用が続けられています。また、超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)は、観測運用の再開に向けた原因究明・復旧作業が引き続き進められています。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4190日経過しました

STS-132ミッションに備え、21Sの移動飛行を実施

21Sの移動飛行の準備を行う(左から)クリーマー、コトフ、野口宇宙飛行士(提供:NASA)

21Sの移動飛行の準備を行う(左から)クリーマー、コトフ、野口宇宙飛行士(提供:NASA)

第23次長期滞在クルーのISS滞在は、オレッグ・コトフ、野口聡一、ティモシー・クリーマー宇宙飛行士は147日、アレクサンダー・スクボルソフ、トレーシー・カードウェル、ミカエル・コニエンコ宇宙飛行士は44日経過しました。

5月12日、野口宇宙飛行士は、コトフ、クリーマー両宇宙飛行士とともにソユーズ宇宙船(21S)に搭乗し、「ザーリャ」(基本機能モジュール)下部から「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方にドッキングポートを変更する移動飛行を行いました。21Sの移動は、STS-132ミッションで運ばれるロシアの小型研究モジュール1(Mini-Research Module 1: MRM1)のドッキングポートを空けるために行われました。

5月16日、野口宇宙飛行士の宇宙滞在は、2005年のSTS-114ミッションと今回のISS長期滞在を合わせて160日に到達し、若田宇宙飛行士が記録した159日を超え、JAXA宇宙飛行士の通算宇宙滞在日数の最長記録を更新しました。

トピックス

山崎宇宙飛行士がミッション終了後初めて日本に帰国、記者会見を行う

5月16日、STS-131ミッションに搭乗した山崎宇宙飛行士が、ミッション終了後初めて日本に帰国しました。

5月17日、JAXA東京事務所で記者会見を行った山崎宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)での活動の様子などを収録した映像を交えながら、今回のミッションについて振り返りました。

今回の帰国で一般の方々に伝えたいことについての記者からの質問に、山崎宇宙飛行士は、ISSに参加している日本の技術の高さと、日本の技術が国際的に役立っていることを多くの人に伝えたい旨を答えました。また、宇宙飛行士としての次の目標についての質問には、現在訓練中の宇宙飛行士候補者や古川、星出両宇宙飛行士のフライトに向けた支援とともに、再度宇宙に戻ることへの意欲を見せました。

山崎宇宙飛行士は、約10日間日本に滞在し、関係者への報告や文部科学大臣の表敬訪問、出身地の千葉県松戸市で一般向けのミッション報告会などを行う予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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