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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第349号

2009年8月11日

トピックス

STS-127ミッションで帰還した若田宇宙飛行士、元気な姿を披露

帰還後の記者会見を行う若田宇宙飛行士(右)らSTS-127クルー(提供:NASA)

帰還後の記者会見を行う若田宇宙飛行士(右)らSTS-127クルー(提供:NASA)

7月31日にスペースシャトル・エンデバー号(STS-127ミッション)でNASAケネディ宇宙センター(KSC)に帰還した若田宇宙飛行士は、帰還から約4時間後に行われたSTS-127クルー記者会見に参加し、元気な姿を見せました。国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在を終えたクルーが帰還後の記者会見に参加することは非常に珍しいことです。

米国時間8月1日、KSCからヒューストンに移動した若田宇宙飛行士は、エリントン飛行場で開催された帰還式典に、STS-127クルーとともに参加しました。

式典での挨拶で、若田宇宙飛行士は「家に帰れて嬉しいです」と約4ヵ月にわたるISS長期滞在を終えて地上へ帰還した喜びと、関係者の支援に対する感謝の気持ちを伝えました。

式典では、若田宇宙飛行士の功績に対する文部科学大臣と内閣府科学技術政策担当大臣からの感謝状が授与されました。

式典に参加する若田宇宙飛行士(右)らSTS-127クルーと山内文部科学副大臣(左からふたり目)

式典に参加する若田宇宙飛行士(右)らSTS-127クルーと山内文部科学副大臣(左からふたり目)

文部科学大臣感謝状を授与される若田宇宙飛行士

文部科学大臣感謝状を授与される若田宇宙飛行士

日本人記者向けに行われた記者会見の様子

日本人記者向けに行われた記者会見の様子

米国時間8月2日にはヒューストンで日本人記者向けの記者会見が行われました。帰還後の気持ちについて記者から質問があると、若田宇宙飛行士は、「ふるさとの地球という惑星のすばらしさと、宇宙というのは過酷な環境だということを地球に帰ってきて感じた」と答えました。

若田宇宙飛行士は今後、他の宇宙飛行士や飛行管制官ら、ミッションに関わった各チームなどの関係者らと、今回のミッションについてデブリーフィング(反省会)を行うとともに、約1ヵ月半にわたり帰還後のリハビリテーションを行う予定です。その後は、日本に帰国し、帰国報告会などを行う予定です。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から432日経過しました

マランゴニ対流実験順調、MAXIとSEDA-APの初期機能確認を開始

STS-127ミッションで船外実験プラットフォームに取り付けられたMAXI(手前)(提供:NASA)

STS-127ミッションで船外実験プラットフォームに取り付けられたMAXI(手前)(提供:NASA)

「きぼう」日本実験棟では、「マランゴニ対流におけるカオス・乱流とその遷移過程」の第2シリーズの実験が順調に実施されています。また、STS-127ミッションで船外実験プラットフォームに取り付けられた、全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment - Attached Payload: SEDA-AP)の初期機能確認が開始されました。

8月3日から4日にかけて、MAXIとSEDA-APへの電力供給が開始され、MAXIは通信機能および星姿勢系の機能の確認が行われ、SEDA-APはマストが伸展されました。今後も引き続き機器の機能確認を行い、機能確認が終了した後、本格的な観測・計測を開始する予定です。

MAXIは広角X線カメラで全天のX線天体(X線を放射する天体)を観測することで、これまで観測できなかった遠方の銀河の活動や、ブラックホールと中性子星の合体など、宇宙のダイナミックな変化を明らかにすることを目的としています。

SEDA-APは中性子やプラズマ、重イオンなどを計測する装置を搭載し、ISS周回軌道における宇宙環境を約3年にわたって計測することで、将来の宇宙天気予報や宇宙飛行士の宇宙放射線被ばく管理に向けた、宇宙環境の基礎データ蓄積を目的としています。また電子部品や材料を宇宙空間に直接さらし、宇宙環境による影響を調べます。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから3917日経過しました

クルーは与圧結合アダプタ3(PMA-3)の移設作業などを実施

お別れの挨拶を交わす若田宇宙飛行士らSTS-127クルーとISSクルー(提供:NASA)

SSRMSにより把持されるPMA-3(提供:NASA)

第20次長期滞在クルーのISS滞在は、ゲナディ・パダルカ、マイケル・バラット両宇宙飛行士は136日、フランク・デヴィン、ロバート・サースク、ロマン・ロマネンコ宇宙飛行士は75日、ティモシー・コプラ宇宙飛行士は24日が経過しました。

クルーは、来年打ち上げられる予定の「トランクウィリティー」(第3結合部)の取付け準備の一環として、ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)を操作して、与圧結合アダプタ3(Pressurized Mating Adapter: PMA-3)を一時的に「ユニティ」(第1結合部)の地球側のポートから左舷側のポートに移設する作業を行いました。

PMA-3の移設作業が完了した後、SSRMSは、9月に到着する予定の宇宙ステーション補給機(H-II Transfer Vehicle: HTV)に関わる訓練を行う位置へ移動されました。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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