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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第378号

2010年3月16日

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4134日経過しました

「きぼう」ロボットアームの子アーム取付け完了、「きぼう」の基本機能確立

子アームを船外へ送り出す様子(©JAXA)

子アームを船外へ送り出す様子(©JAXA)

「きぼう」の基本機能確立を祝う「きぼう」運用管制室の様子(©JAXA)

「きぼう」の基本機能確立を祝う「きぼう」運用管制室の様子(©JAXA)

第22次長期滞在クルーのISS滞在は、ジェフリー・ウィリアムズ、マキシム・スライエフ両宇宙飛行士は165日、オレッグ・コトフ、野口聡一、ティモシー・クリーマー宇宙飛行士は84日が経過しました。

クルーは、「きぼう」ロボットアームの子アーム搬出作業や、ソユーズ宇宙船(20S)の帰還に向けた準備、STS-131ミッションに向けた物品の整理や梱包などに忙しい日々を過ごしました。

3月10日の夜から3月11日にかけて、野口宇宙飛行士は、クリーマー宇宙飛行士とともに、「きぼう」日本実験棟ロボットアームの子アームを「きぼう」船内実験室のエアロックからISSの船外に送り出し、「きぼう」ロボットアームの親アームで把持しました。把持後、子アームの機能確認が行われ、問題ないことが確認されました。また、子アームが問題なく船外へ送り出されたことにより、エアロックの機能も実証されました。

3月12日、野口、クリーマー両宇宙飛行士は、「きぼう」ロボットアームを操作し、親アームで把持していた子アームを、「きぼう」船外実験プラットフォーム上の子アーム保管装置(Small fine arm Stowage Equipment: SSE)に取り付けました。子アームをSSEに取り付けることにより、「きぼう」の全てのシステム機器の取付けおよび機能確認が完了し、「きぼう」は基本機能を確立しました。

「きぼう」ロボットアームの子アームは6つの関節があり、人間の腕と同じような動作が可能です。本体の親アームは、船外実験装置など大型機器の交換に使用し、今回取り付けられた子アームは、細かい作業を行う際に使用します。

3月18日、ウィリアムズ、スライエフ両宇宙飛行士は20Sで地上に帰還する予定です。20Sの分離前にはISS長期滞在クルーの交代セレモニーが行われ、野口宇宙飛行士ら3名は第23次長期滞在クルーとなります。

20Sの分離後、野口宇宙飛行士らは、新たなISS長期滞在クルー3名を乗せたソユーズ宇宙船(22S)が到着する4月初旬までの間、3名でISSを運用します。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から649日経過しました

ナノスケルトン実験終了、宇宙飛行士による「宇宙庭」の観賞会を開催

「宇宙庭」の観賞会(©松井紫朗/JAXA(実施))

「宇宙庭」の観賞会(©松井紫朗/JAXA(実施))

「きぼう」日本実験棟船内実験室では、環境やエネルギー産業への貢献が期待される高機能素材開発を目指したナノスケルトン実験(NANOSKELETON1)の2回目の実験試料サンプルの取出しが3月12日に行われ、実験は問題なく終了しました。実験試料サンプルはSTS-131ミッションで地上に回収され、詳細な分析が行われる予定です。

船内実験室ではそのほか、画期的な医薬品開発への貢献が期待される「タンパク質結晶生成実験」(JAXA PCG)が順調に進められています。また、「きぼう」船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)および超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)の観測運用が続けられています。

3月9日には、文化/人文社会科学利用パイロットミッション「宇宙庭」の宇宙飛行士鑑賞会が開かれました。野口宇宙飛行士らISSクルーが約2ヵ月間かけて栽培された「宇宙庭」を囲み、感じたことなどを語り合いました。

STS-131ミッションの準備状況

山崎宇宙飛行士が記者会見でミッションに向けた抱負を述べる

記者会見後のSTS-131クルー(提供:NASA)

記者会見後のSTS-131クルー(提供:NASA)

NASAケネディ宇宙センター(KSC)では、スペースシャトル・ディスカバリー号(STS-131ミッション)の打上げに向けた準備が進められています。

米国時間3月9日、山崎宇宙飛行士らSTS-131クルーは、NASAジョンソン宇宙センター(JSC)にて、打上げ前の最後の記者会見を行いました。山崎宇宙飛行士は、「準備は万端。11年間の訓練の集大成として立派にいい仕事をしたい」とミッションに向けた抱負を述べました。

ISSへ運ぶ補給物資などを搭載した「レオナルド」(多目的補給モジュール1)は、同3月16日に射点へ移動する予定でしたが、ディスカバリー号の軌道制御システム(Orbital Manuevering System: OMS)の右側の姿勢制御システム(Right Reaction Control System: RRCS)において、ヘリウム遮断弁からのヘリウムガスの漏れが発見されたため、レオナルドの射点への移動は同3月19日に延期されました。

NASAは、このヘリウムガスの漏れについて、調査と対処方針の検討を行っています。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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