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ISS・きぼうウィークリーニュース

ISS・きぼうウィークリーニュース第366号

2009年12月15日

トピックス

野口宇宙飛行士らは打上げに備え、バイコヌール宇宙基地に到着

バイコヌール宇宙基地に到着した野口宇宙飛行士(左)(©FSA)

バイコヌール宇宙基地に到着した野口宇宙飛行士(左)(©FSA)

バイコヌール宇宙基地に到着したバックアップクルーの古川宇宙飛行士(中央)(©FSA)

バイコヌール宇宙基地に到着したバックアップクルーの古川宇宙飛行士(中央)(©FSA)

ソコル宇宙服の機能確認を行う野口宇宙飛行士(©NASA/Victor Zelentsov)

ソコル宇宙服の機能確認を行う野口宇宙飛行士(©NASA/Victor Zelentsov)

式典に参加する野口宇宙飛行士(左)と古川宇宙飛行士(左奥)(©NASA/Victor Zelentsov)

式典に参加する野口宇宙飛行士(左)と古川宇宙飛行士(左奥)(©NASA/Victor Zelentsov)

12月9日、野口宇宙飛行士ら国際宇宙ステーション(ISS)第22次/第23次長期滞在クルーと、古川宇宙飛行士らバックアップクルーは、ソユーズTMA-17宇宙船(21S)の打上げが行われるカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地に到着しました。

バイコヌール時間12月10日には、ロシアのソコル宇宙服の機能確認、打上げに向けた手順の確認などを行いました。また、同12月11日には、ISS第22次/第23次長期滞在クルーの出身各国とカザフスタン共和国の国旗を掲揚する式典に参加しました。

野口宇宙飛行士らISS第22次/第23次長期滞在クルーが搭乗するソユーズTMA-17宇宙船は、12月21日午前6時51分に打ち上げられ、打上げから2日後の12月23日午前7時58分にISSへドッキングする予定です。

野口宇宙飛行士は、ISSに約5ヶ月間滞在し、ソユーズTMA-17宇宙船で来年5月頃に地上へ帰還します。ISS長期滞在中は、「きぼう」日本実験棟や「デスティニー」(米国実験棟)、「コロンバス」(欧州実験棟)における科学実験をはじめとする宇宙環境利用に重点をおいた作業、ISSのメンテナンス作業などを行います。

今週のきぼう

「きぼう」船内実験室運用開始から558日経過しました

野口宇宙飛行士長期滞在中に「きぼう」で行われる実験の見所を紹介

「きぼう」日本実験棟船外実験プラットフォームでは、宇宙環境計測ミッション装置(Space Environment Data Acquisition equipment-Attached Payload: SEDA-AP)超伝導サブミリ波リム放射サウンダ(Superconducting Submillimeter-Wave Limb-Emission Sounder: SMILES)の観測運用、全天X線監視装置(Monitor of All-sky X-ray Image: MAXI)の初期機能確認作業が順調に進められています。

また、「きぼう」船内実験室では、受動積算型宇宙放射線線量計(Passive Dosimeter for Lifescience Experiments in Space: PADLES)による「きぼう」船内の宇宙放射線計測(Area PADLES)が行われています。

野口宇宙飛行士が第22次/第23次長期滞在クルーとしてISSに滞在する期間中も、「きぼう」では様々な実験を行う予定です。中でも、微小重力環境を利用して「ナノスケルトン」と呼ばれるナノレベルの高機能多孔質材料を新しく作り出す実験(NANOSKELETON1)は、有害物質を除去する高性能なフィルターや、低コストで発電効率の高い太陽電池材料などの創製につながる画期的な実験です。

また、微小重力環境を利用して高品質のタンパク質結晶を生成する実験(JAXA PCG)では、環境負荷の少ないバイオ燃料の開発につながる、セルロース分解酵素などの構造の解明を目指しています。これらの宇宙実験は、地上の環境・エネルギー問題の解決に貢献することが期待できます。

このほか、筋萎縮のメカニズムの解明を目的とした実験(Myo Lab)や、哺乳類の神経細胞への宇宙放射線の影響を調べる実験(Neuro Rad)などを行います。Myo Lab実験は、筋萎縮疾患や、老化や寝たきりによる筋萎縮への対処法の開発など、地上での医療にも貢献が期待される実験です。

今週の国際宇宙ステーション(ISS)

最初のISS構成要素打上げから4043日経過しました

ISSクルーはソユーズTMA-17宇宙船の到着に向けた準備などを実施

MRM2から分離した推進モジュール部(提供:NASA)

MRM2から分離した推進モジュール部(提供:NASA)

第22次長期滞在クルーのISS滞在は、ジェフリー・ウィリアムズ、マキシム・スライエフ両宇宙飛行士は74日が経過しました。

クルーは、ソユーズTMA-17宇宙船(21S)の到着に向けた準備や、米国のトイレ(Waste and Hygiene Compartment: WHC)のメンテナンス作業、複数の小型衛星を使い、姿勢や位置を同期させて保持するフォーメーショ ン飛行を行うSPHERES実験(Synchronized Position Hold, Engage, Reorient, Experimental Satellites)などを行いました。

11月13日にISSへドッキングしたプログレスM-MRM2宇宙船の推進モジュール部は、12月8日午前9時16分にロシアの小型研究モジュール2(Mini-Research Module 2: MRM2)から分離した後、大気圏再突入を行い、太平洋上に安全に投棄されました。2010年1月中旬頃には、ロシアの船外活動で、MRM2外部へのKurs自動ドッキングシステムのアンテナ取付けなどが行われる予定です。

※特に断りの無い限り日付は日本時間です。

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