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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

宇宙実験:アジアン・トライ・ゼロG

2017年10月10日

(出典:JAXA)

国際宇宙ステーションにおける宇宙科学実験は、何も研究者のためのものだけではありません。
宇宙ステーション計画に参画するNASAやJAXAといった各国の宇宙機関は、「アウトリーチ」と呼ばれる啓蒙普及活動を通して、次世代を担う学生に対し、宇宙開発や科学全般への興味を抱いてもらうような機会を提供しています。

その中でも、JAXAが実施している「アジアン・トライ・ゼロG」は、アジア太平洋地域の学生から提案された宇宙実験を、宇宙ステーションに滞在する日本人宇宙飛行士が実演し、無重力特有の現象を明らかにするという活動です。
この宇宙実験の様子は、実験提案を行った学生に対して紹介・報告されるだけでなく、ビデオ教材として、世界各国に配布され、科学教育にたずさわる教員や学校授業の中でも利用されます。

「トライ・ゼロG」は、2009年から開始されていますが、2011年からは、アジア太平洋諸国に対象が広がり、宇宙ステーション・プログラムに直接参加していない国々が、宇宙利用を行うことができる貴重な機会となりました。
STEM(Science、Technology、Engineering and Mathematics)教育の重要性は、世界中で認められているところですが、自分から宇宙実験を提案し、地上での実証実験を行った上で、軌道上実験により不思議な現象を明らかにするための手順を作成し、さらには宇宙実験で得られた結果を元に、その背景にある物理法則を分析し解明するという一連の流れは、科学研究の基本的な手法を学ぶのに最適な経験と言えます。

(出典:JAXA)

先日、筑波宇宙センターで、実験提案をしてくださった学生さんたちから、直接、実験のポイントを説明いただく機会がありました。精度の高い実験結果を得るためには、実験提案者・地上管制チーム・宇宙飛行士と、一つのチームとして密にコミュニケーションを取ることが重要であると、改めて感じました。(写真は、JAXAきぼう利用ネットワーク@JAXA_Kiboriyoより)

新興国による宇宙開発・宇宙産業への参入が進む現在において、各国における若手研究者・エンジニアの育成は大きな課題となっており、宇宙ステーションを利用した宇宙教育活動は、国内外において、今後ますますの広がりが期待されます。
また科学立国である日本が、アジア太平洋地域において宇宙開発や科学技術を担う若い人材の育成に関わっていくことは、大変意義のあることだと思います。



 
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