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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

宇宙実験:MAXI(全天X線監視装置)

2017年10月 6日

(出典:JAXA)

宇宙実験は、何も宇宙ステーションの中だけでなく、宇宙ステーションの外でも行われています。
「きぼう」の外側には、「船外実験プラットフォーム」という部分があり、さまざまな船外の実験装置が設置されています。宇宙飛行士が何か作業をすることはありませんが、地上から専門の管制官(ExPO:エクスポと呼ばれています)が365日、24時間体制で実験をサポートしています。

中でも、MAXI(マキシ)という実験装置は、「きぼう」の運用が始まったばかりの2009年8月に設置された、かなり古参の実験装置。これまで天文学の分野で数々の発見をものにし続けています。

MAXIは、正式名称を、「Monitor of All-sky X-ray Image」と言います。
宇宙の彼方から飛んでくるX線を観測することで、遠い先の宇宙で起こっているさまざまな事象を観測することができるのですが、地球の大気を通り抜けることができないので、軌道上を周回している宇宙ステーションに観測装置を設置して、観測を行っています。
さらに素晴らしいのは、宇宙ステーションが、ぐるぐると地球を周回しているおかげで、地球を中心に、すべての方向にわたって全宇宙(全天)をまんべんなく監視することができるということです。

ここで「監視」と書きましたが、MAXIの強みは、ある特定の場所で発生した現象について、継時的に観察を継続することだけではなく、毎日休みなく全天を監視していて、ある時突然、それまでになかった新しい現象が起こった・・・ということをいち早くキャッチすることにあります。

いつ何時、どこで発生するか予想のつかない宇宙活動ですので、これまでは、初期の段階からの詳しい観測や分析は難しいものでした。
しかし、現在では、MAXIの観測データが、インターネットを介して全世界の研究者に提供されており、「原因は良く分からないが、X線を発生する、なんらかの大きなイベントが起こった」という情報が、すぐに世界中を駆け巡るようになりました。
これにより、世界各国の高性能の天体望遠鏡や、特別な観測機器が総動員されて、新たに起こった宇宙活動について、より詳細な観測が行われるのです。

つい先日も、今世紀最大の明るさを持ったブラックホールX線新星を発見したというニュースがありました。

ブラックホールの候補天体の発見や、X線連星パルサーの観測など、これまでの数々のMAXIの新発見については、ぜひコチラもご覧ください。



 
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