帰任・つくば

2018年9月 6日

日本人宇宙飛行士は、米国テキサス州のヒューストンにある「NASAジョンソン宇宙センター」か、茨城県つくば市にある「筑波宇宙センター」のいずれかで勤務を行っています。
現在、野口、星出宇宙飛行士がヒューストンで、若田、古川、油井、大西宇宙飛行士はつくばで勤務をしています。

油井飛行士や大西飛行士など、最近にミッションを終えた宇宙飛行士は、つくばを拠点にして講演などの対外活動や、引き続く日本人宇宙飛行士のミッション支援の中心となるような傾向がありますが・・・はい、わたしも同じように、つくば勤務と相成りました。
2009年の9月に宇宙飛行士候補者として採用されて、すぐにヒューストンに行きましたので、「帰任」というよりは、初のつくば勤務と言っても過言ではありません（いやー、9年は長かった）。

ミッションに任命（アサイン）を受けていない宇宙飛行士の地上業務は、さまざまです。
宇宙飛行士としての知識や技量を維持するための訓練を中心に、JAXAの活動を広く一般にお伝えするための広報活動、新しい宇宙実験や宇宙ステーションに搭載する機器の開発に従事する技術業務（テクニカル・ジョブ）、国際宇宙ステーションでの実ミッションを支援する活動などがあります。

わたし自身も、自分のミッションが決まるまで、このような地上業務を担当していましたが、これからは、実際に宇宙飛行を経験した「一人前」の宇宙飛行士として、実体験に基づいた、これまでとは一味違った視点で仕事ができるのではないかと楽しみにしています。

ミッションを終えたばかりの宇宙飛行士ということで、10月〜12月には、全国各地でミッション報告会が予定されています。
10/23　青森県八戸市
10/31　徳島県徳島市
11/25　千葉県市川市
12/7　　茨城県つくば市
12/9　　福井県坂井市

また、今後予定されている、野口宇宙飛行士・星出宇宙飛行士のミッションを、いろいろな形でサポートすることになると思います。

このブログやツイッターでは、こういったノン・アサイン宇宙飛行士の活動も（宣伝を兼ねて）ご紹介していきたいと思います。