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2018年1月23日
前回もご紹介しましたが、宇宙生活も地上の勤務と同じように週休2日制で、土日はお休みです。金曜日、夕方のカンファレンスが終わるときの解放感!
金曜日の夕食は、必ず全員で集まって食事をするのが、今軌道上にいる6人のお約束です。平日だと、必ずしも全員同じタイミングで食事するとは限りませんし、ロシアの宇宙飛行士2人は、ロシア・モジュールで生活をしているので、なかなか一緒に過ごす時間が取れません。週に一回、必ずみんなで時間を合わせて食事をしながら、宇宙飛行士になる前の体験談や失敗談をするのは、チームワークを維持するためにも、とても大切です。
さて、土曜日は、半日だけ仕事を行うことになっていますが、必ず毎週仕事が入るわけではありません。どうしても週末に行わないといけない実験などがなければ、好きなだけ寝坊をして構いません。
そうそう、紹介を忘れていましたが、宇宙ステーションには、クルーひとりひとりにカプセルホテルのような寝室が用意されています。電灯とラップトップコンピュータが備え付けられていて、自分の寝袋や身の回りのものを入れたバッグを持ち込んで約半年の宇宙生活を送ります。きちんとドアがついていてプライバシーも守られます。
「仕事」というわけではありませんが、週末はみんなで手分けをして掃除することになっています。複雑なコンピュータや機械でいっぱいの宇宙ステーションですが、中で人間が生活をしていますので換気口にはホコリが集まり、さまざまな汚れが付きます。掃除機を使って換気口に溜まったチリを取り、床や壁、手すりや電灯のスイッチ、マイクなどみんなが触るところは消毒ワイプで拭き掃除です。
毎日行わないといけない体力トレーニングは、土日であっても休めません。運動器具をみんなで譲り合いながら、ちゃんとノルマをこなします。何せ、毎日2時間半なので続けるのは結構大変です。さすがに連日だと疲れが残るので、多くのクルーは、週に一回くらいの休養日を設けることが多いようです。
土曜日の夕方は、これまた今軌道上にいる我々だけのルールで、毎週、映画を観ることにしています。軌道上のコンピューター・サーバーには、宇宙飛行士の心理的支援のために、たくさんの映画が保存されています。
仕事だけでなく、一緒に食べて、映画を観て、生活を共にしていると、ただの同僚というだけでなく、もはや半分家族のようです。
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