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2018年8月16日
「大変な勉強や訓練を続けて、すごいですね!」と言っていただくことも多いのですが、毎日の訓練は、お給料をもらって行っている「仕事」ですし、素晴らしい教官が付きっ切りで指導してくれるので、実はそれほど大変ではありません。
でも、自分で余暇を見つけて語学勉強をしたり、ジムに通って体力トレーニングするなど、いわゆる「地道にコツコツと」・・・という努力は、どうにも苦手で、長続きしません。
悪い意味で完璧主義のところがあって、思い立ったときには、すごく立派な勉強計画を立てて、数日間は計画した以上に頑張るのですが、そんなペースが長続きするわけはなく、すぐに挫折して、計画通りの勉強ができた試しというものがありません。
おかげで、学生時代は、お世辞にも優秀な生徒とはいえないありさまでした。
自分はどうしてこんなにも意志が弱いのか、と情けなく感じることも昔は多かったのですが、あまりにも多くの挫折体験を重ねてきたおかげか、最近は、「これを頑張ろう」と決意したことができなくても、「ま、いつもの自分のパターンだよね」と、落ち込むこともなくなってきました。
「それでいいのか、自分?昔は、罪悪感とか、くやしさとか、反省みたいな気持ちがあったのに??」
・・・と、思わなくもないのですが、その先に突き抜けて、むしろ、どうやって自分の中のモチベーションを高めて努力を再開するかを考えたほうが、建設的で意味があるようにも感じます。
極論ですが、「自分はなぜ努力を続けられないんだ?」と悩む前に、「その努力を傾ける対象は、本当に自分に必要なのか?」と考えてみるのもいいのかも、と最近は考えるようになりました。
すごく大げさですが、「なまけ心」もときには大切で、目的に向かって一心不乱に突き進む途中で立ち止まって、向かう方向が正しいかどうかを見定める「チェックポイント」なのではないかと思うのです。
「やっぱり、この努力は自分に必要なこと」と分かれば、少し休んでエネルギーを蓄えて、また再開することも(多少は)容易になります。
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