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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

L-27日:星の街

2017年11月20日

打上げ(予定日)まで約1ヶ月ほどとなりました。打上げ2週間くらい前にはバイコヌール宇宙基地に移動して、宇宙船内の確認や、感染症予防のための隔離生活に入りますので、星の街での生活もあと2週間ほど。
打上げに向けて、何か特別な生活をしているか・・・というと、そんなわけでもなく、普段と変わらぬ訓練生活が淡々と流れています。
9:00に訓練や授業が始まり、2時間ごとのセッションが4コマ。1時間の昼休みをはさんで、18:00まで続きます。シミュレーターや、ロシア区画のモックアップ(実物大の訓練用模型)を使った訓練は、教官と手順書を読み合わせる1コマ2時間の事前準備の後、2コマ通しで4時間の訓練です。

最終試験が近づいてきているので、これまでスケジュールされていた「体力トレーニング」とか、「語学レッスン」とか、「事務作業」といった時間は少なくなり、代わりにバイコヌール宇宙基地での準備に関する打合せだとか、ミッションに関するブリーフィングなどが入ってきています。

先週も、半日かけてモスクワ市内にある管制センター(ツープと呼ばれます)で、さまざまな専門家から宇宙ステーションの現状と、ソユーズ宇宙船のシステムについて説明を受ける機会もありました。宇宙ステーションのロシア区画は故障なく全てのシステムは健全で、ソユーズ宇宙船についても問題なく準備が進んでいるとの話でした。
ミッション期間中にロシアの船外活動も計画されており、わたしがロシア人クルーの支援を行うことも、ちゃんと報告されました。
同様のブリーフィングは、ヒューストン・つくば・ケルンと、各国で受けてきて、モスクワが最後です。普段の訓練では顔を合わせることのない、管制センターの運用担当者や、マネージメントの責任者と顔を合わせて話が聞ける貴重な機会でした。

2日間にわたる最終試験を終えたら(無事に合格したら)、クルーの準備が整っていることを確認するコミッション(委員会)、赤の広場への訪問を経て、いよいよバイコヌール宇宙基地へ出発です。
旅立ちの朝には、ゴージャスな朝食会を開いてOB・現役を問わず宇宙飛行士が集まり、クルーを送別してくれるのが習わしです。
もっとも、せっかくの朝食も、ひとりひとりの宇宙飛行士からスピーチと乾杯をしてもらうので、ほとんど手をつけられることはないのですが・・・。(あとで、準備をしてくれたスタッフが美味しくいただいてくれるのだそうです)



 
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