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2017年9月21日
アメリカが所有している何機もの通信衛星によって、宇宙ステーションは、ほとんど24時間(ほんの短い通信途絶はありますが)、地上と常に通信がつながっています。
地上の管制官は、この通信回線を使って、直接、宇宙ステーションの機器をコントロールしています。宇宙飛行士も、管制センターの担当者(キャプコムといいます)から無線交信で口頭指示を受けながら、船内でのさまざまな作業を進めます。
通信技術の進歩により、余暇に家族や友人と連絡を取り合うことも、どんどん簡単になってきています。
昔は、ハム・ラジオ(アマチュア無線)の機器を使って、宇宙船が自分の国の上を通過するほんの数分のみ地上と交信するくらいしかできませんでしたが、現在は、通信衛星を使った大量のデータのやり取りができるようになってきたので、電子メールや衛星電話を自由に使えるようになっています(もちろん、私用だけでなく、宇宙での仕事を進めるためにメールや電話で担当者と情報交換することも多いです)。
宇宙ステーションでの生活は、「長期閉鎖環境」ではありますが、気軽にメールや電話ができるようになったおかげで、宇宙飛行士が孤独を感じたり、心理的なストレスを感じることも少なくなったようです。
実際、国際宇宙ステーションの前に存在していた、ロシアの宇宙ステーションでは、心理的なストレスから、宇宙飛行士がイライラして怒りっぽくなって地上の管制官とケンカしてしまったり、落ち込んで引きこもってしまったりといったことがあったようですが、国際宇宙ステーションが始まってからは、そのように深刻な精神心理的問題は報告されていません。
ちなみに、電子メールは、事前に登録した家族・友人とのみ通信ができ、電話については、宇宙ステーションから一方的に掛けることだけができます(間違い電話を掛けてたら、宇宙ステーションにつながってしまった・・・なんてことが起こったら大変ですから)
このほかに、宇宙飛行士の心理的なストレス解消という観点では、毎週末、家族とのテレビ会議も行うことができます。
地上でも、インターネット回線を介して、パソコンやタブレットのアプリケーションで気軽にテレビ電話をすることができますが、宇宙からのテレビ会議も、ほとんど同じような感じです。
一方で、宇宙ステーションからのインターネットへのアクセスは、極めて限定的・・・というか、ほとんどできません。ツイッターやブログの投稿は、電子メールを使って地上の広報担当者にデータを送り、代理人投稿してもらうことになります。
このブログを続けられるかどうかも、筑波宇宙センターの担当者の頑張り次第ということですね。
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