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2016年9月14日
9/13
超小型衛星の放出機構をエアロックのスライドテーブルに取り付けました。
ナノラック社の機器を扱うのは、これが2回目になります。
前回は船外実験機器の「NREP(エヌレップ)」でした。
あの時は実験機器自体の組み立てから行いましたが、さすがに今回の衛星ともなると、衛星は最初からコンテナに収納されています。
放出機構自体は既に出来上がっていて、私はそれをテーブルに取り付けて必要な配線を行ったり、耐熱シートを取り付けたりといった作業を担当します。
NREPの時も驚きましたが、今回もこれで宇宙に出て行くのかと、そのシンプルさに驚きます。
本当に数本のボルトだけで取り付けられたり、配線も宇宙機器にしてはとてもシンプルです。
これで合計8個の地球観測用の小型衛星を放出します。
取り付けは順調に進み、予定通りの2時間弱で終わりました。
唯一困ったのが、電動ドリルの使い方がわからなかったくらいです。
ドリルの先端にドライバーを付けるやり方がわからず、しばし試行錯誤したあと諦めて地上に助けを求めると、
「ケイトに聞いてみて」
という回答。
日曜大工大好き、ガレージ大好きのアメリカ人にとっては電動ドリルの使い方くらい常識なのでしょう。
手順書すらありませんでした。
普通に自分の車を自分で整備する人も多いですからね。
もしかすると、私が住んでいるテキサス限定かもしれませんが。
ケイトに泣きつくと、サクッとドライバーを装着してくれました。 それを使ってネジをどんどん抜いていきました。
取り付けが完了した衛星放出機構は、エアロック内に収納され、既に真空状態に減圧されています。
明日、エアロックから外に出され、「きぼう」のロボットアームに掴まれた状態から衛星を放出することになっています。
私はその瞬間の写真係をやることになっていますが、一発勝負でしかも一瞬で放出されるので責任重大です。
午後はトイレの修理。
尿の処理液を送るためのポンプの寿命がきていて、最近は2回に1回は不具合灯がついている状態でした。
処理液自体は人体に有害なので、マスクにゴーグル、手袋という装備でトイレのパネルの裏側でポンプの交換作業を行いました。
お陰で、交換後はその不具合灯は点かなくなり、久しぶりにノーマルなトイレに戻りました。
午前中は衛星の取り付け、午後はトイレの修理。
まさに何でも屋ですね(^^)
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