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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月22日

8/21

今日のお昼は少し豪勢に、特別個人食だけで編成してみました。
しかも全てロシア料理。
ロシア料理はあまり馴染みがない方も多いのではないかと思いますが、日本人の口に合うのではないかと思います。
ちなみに今日の晩御飯はクルーみんなで食べたのですが、私が提供した日本食をロシアクルーの3人が沢山食べていたので、やはりお互い味覚が近いのでしょう。

ランチのメニューは、

ソラマメとミルクソース
じゃがいものピューレ(玉ねぎ入り)
牛タンのゼリー固め
ぶどうとプラムのジュース

です。
特別個人食というのは、クルーが1人1人選べる自分用の専用ミールで、A4ラップトップくらいの大きさで高さが10cmくらいの箱9つに詰めることが出来ます。
私は8箱を日本食、1箱をロシア食にしました。
それ以外のメニューは全てアメリカの標準食になります。
ロシアの星の街での訓練中、1週間のランチタイムを全て使ってロシアの宇宙食を片っ端から試食した際に、10点満点で点数をつけておいたのですが、自分が高得点を付けたものをロシアの担当者の方が1箱分詰めてくれたのです。
試食して高得点を付けたものだけで構成されているので、さすがに味は申し分なかったです(^^)

グループディナーの際に、ジェフたち3人の帰還が迫ってきたこともあって、それに関する話題が多かったのですが、ジェフとオレグ(今回が2回目の長期滞在)の前回のフライトのときの経験談を聞けてとても興味深かったです。
オレグ曰く、着陸して最初にソユーズのハッチが開いた時、変なにおいがして何だろうと思ったら空気のにおいだったそうです。
それを聞いて思い出したのですが、初めてISSの中に入ったとき、ケイトも私も、何だか病院のようなにおいがすると思ったのでした。
でも30分もしないうちに、何もにおわなくなったので、それはISSのにおいに慣れてしまったということでしょう。
その私たちにとっては、今は空気のにおいの方が変なにおいに感じられても不思議はないですね(^^;)

ジェフは、地上の静かさに驚いたと言っていました。
確かにISSの中は色々な機器の音、特にファンの音に満ちています。
それに慣れた耳にとっては、地上はとても静かなようです。
それと着陸後、ペットボトルの水を飲んでいて、飲み終わった後それを近くのゴミ箱に放り入れようと思って投げたら、はるか手前にボトルが落下したと言っていました。
頭がまだ、投げたものがどこまででも飛んでいく感覚になっているんですね。

とても面白い話が沢山聞けた1日でした。

さて。
1週間で撮り溜めた写真を選んでいたのですが、結構数が多くなったので数回に分けて少しずつ時間を空けて貼ろうと思います。

まずは本日のランチ(お湯で戻す前と後)
先日のドッキングアダプターの取り付けで活躍したロボットアームの拡張アーム(通常のアームの先端に取り付けるものです。ボルトを回したり、通常アームよりも器用なことが出来ます)
宇宙から見た飛行機雲
バイコヌールの街と宇宙基地
という、少々マニアックな編成でお送りします。


Today's lunch menu(before adding water)

Today's lunch menu(after water added)


Robotic Arm with SPDM

Close photo of SPDM


航空機がよく通るルートでは飛行機雲もよく見えます。多分ヨーロッパとアジアを結ぶルートです。 Contrail can be seen from space.

こちらは北米とヨーロッパをつなぐルートだったと思います。 Contrail


あまり写りがよくありませんが、バイコヌール。中央が街。写真上部一帯が宇宙基地です。 Baikonur



 
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