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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年7月15日


7/14

ISSに来て驚いたことのひとつに、ISSが結構揺れるというのがあります。
最初は宇宙酔いのせいでそう感じるのかと思いましたが、それだけではなさそうです。
中で人が移動したときやISSの姿勢の制御によるものだと思いますが、大きい揺れのときは海の上で船が揺れるときの様な感覚があります。
もちろん、実際にそんなに大きく揺れているわけではありませんので、たぶん平衡感覚が過敏になっているのだと思います。

しかしISSが揺れるというのは事実で、JAXAが行っているマランゴニ対流実験などは、この振動が実験の測定結果に悪影響を及ぼすので、クルーの就寝中に行われます。
例えばクルーが個室のドアやトイレのドアを勢いよく閉めたときや、移動の際にハンドレールに勢いをつけて掴まるときなどに発生する振動を嫌うためです。

そういう実験が行われるときは、事前に私たちに知らされます。
昨晩、このマランゴニ実験が夜中に行われたので、私たちはなるべくISSを揺らさないように、早めに就寝したのでした。
明け方、少し早く起きてしまった時も、トイレに行くのを我慢して実験が終わる予定の時間まで粘ってしまいました(^^;)

今日、そのマランゴニ実験のJAXA担当者から良い実験結果が得られたと聞きました。
嬉しかったですね~

今日の私のタスクは、細かい作業が沢山ありました。
私たちの長期滞在の恐らく最初のビッグイベントになるであろう、スペースX社のドラゴン宇宙船9号機の到着に向けた作業がほとんどです。

9号機の係留中は、船外活動が実施される予定なので、エアロックにシステムのコントロール端末を移設したり、キャプチャーに使用するロボットアームの操作卓のセットアップなどです。
明日は、何と実際にこのロボットアームを使用した実践練習も行われます。 今回のキャプチャーは私は主担当ではありませんが、それでも私にも練習する機会があるそうです。
ついに本物のロボットアームを操縦出来ます!
操作感などは、また明日。

今日の写真は、「きぼう」の船外実験施設とお月様、もう1枚はバハマ上空を飛行した際の写真です。



 
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