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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月 1日

無重力インジケーター

ソユーズ宇宙船内のソコル宇宙服


7/31

昨日、私たちの乗ってきたソユーズ宇宙船に久しぶりに行ってきました。

ISSにドッキングしてから、物を取りに行ったりという数回しかソユーズには行っていなかったのです。
日常、ロシア区画で仕事をすることはありませんので。

目的は、私たちのクルーの無重力インジケーターとなった熊のぬいぐるみの回収です。
(今まで忙しくて、ソユーズに乗っけたまま放置してました・・・汗)

久しぶりに入ったソユーズは、すっかりアナトーリの物干し場となっていて、タオルが干してあったり生活感に溢れていました。
アナトーリ、完全にホームにしてる・・・

他にも、私たち3人分のソコル宇宙服が仲良く並んで収納されていたり、ISSまでの飛行時とは一味違った様相を呈していました。

さて、居住モジュールから狭いハッチを潜り抜け、帰還モジュールに"降りる"と、あのISSまでの(既に)懐かしい2日間の飛行が思い出されます。

そのハッチの裏側に、打ち上げ前にくくりつけられた状態のままの熊さん発見(^^;)
ごめんね、放置して。

打ち上げの中継をご覧頂いた方は、ご存知かと思いますが、中継映像に彼?は映りこみませんでした。
原因は、ハッチに取り付けた位置が上過ぎて、ハッチを閉めるとカメラの画角から外れてしまったからでした。

私は途中で気付いて、なんとか直せないかと思っていて、アナトーリも棒でつついて位置をずらそうとしてくれたのですが、修正できないと見るやあっさり諦め、私もこの2年間で彼のこういったところにドライな性格は理解していたので、さすがにきつく締められたシートベルトを緩めてまで直してもらおうとは思わず、結局彼の晴れ舞台は皆様の眼には届くことはありませんでした。

でも、彼はしっかりと大役を果たしましたよ。

私たちの視界には常に彼がいました。

軌道投入後、無重力で気持ち良さそうにプカプカ浮いているのを見て、私も随分癒されたものです。

結局、彼はそのままソユーズに置いてきました。

私は験を担ぐたちではありませんが、何となく、彼にはそのままソユーズにいてもらった方が良いのかもしれないと思ったからです。
(思いっきり験担ぎですね)

ちょくちょく様子は見に行こうと思います。



 
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