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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月17日

サッカーボール届きました

広報担当者から送ってもらった写真


8/16

なんとなく、トイレネタの時が一番皆さんからの反響大きい気がするのは気のせいですかね(´・ω・` )
このサイトの趣旨は、あまり皆さんに知られていない私たち宇宙飛行士の仕事と訓練をご紹介することなので、トイレネタが一番うけるのは本末転倒ではあるのですが・・・
あまりトイレネタばかり書くのも考えものですね。

と言いつつ(笑)

【前回までのあらすじ】

ISS第48次長期滞在クルーを震撼させたトイレの不調。
そんななか、ついに2人目の犠牲者が。
唯一被害を受けていないクルーから秘伝のテクニックを伝授され、意を決してトイレに向かった私だったが・・・


「OMG(オーマイガッ)・・・!」
3度あることは4度ありました。
またしても、使用中に警告灯が点いて自動シャットダウンです。
しかし、これあるを予想していた今回は、私も大して焦ることなくテキパキと処理を済ませ、地上にコールダウン。
とりあえずいつもと同じように警告灯をリセットし、機能チェックを実施するように言われるかと思いきや、さすがに事態を重く見たヒューストンも対応を変えてきて、トイレのコンフィギュレーションの変更を指示されました。
通常、尿はそのまま尿処理装置に送られるのですが、一旦尿タンクに溜める仕様に変更です。
とは言っても、使用法とかが変わるわけではないのですが、コントロールパネルの表示がいつもと少し変わるので、あとで他のクルーが使用するときにビックリしないように、

『やっぱりダメだった。仕様変わってるけど、トイレはそのまま使えるよ。グッドラック!』

という書き置きをトイレのドアに貼って、そのままふて寝したのでした。

そして、夜が明け・・・

目を覚ました私が個室を出ると、ダイニングテーブルのエリアにジェフがいるのが見えました。
(ジェフのテクニック、ダメだったって言っとかなきゃ)
と思いながらそちらへ飛んでいくと、こちらに気付いたジェフが私が口を開くより早く、

「さっき、おれも点いた・・・(゜Д゜|||)」

これには思わず、ズコーでした。
ついに第3の犠牲者が。
というわけで、今日もまだ直っていません。
なんでも、ケイトによるとヒューストンの管制センターにはあの『グレムリン』のぬいぐるみがあって、トラブル続きの機器を担当する管制官のコンソールに置かれることになっているらしいのですが、間違いなくいまその『グレムリン』はトイレを管轄するOSO(オウソ)というコンソールに置かれているに違いありません。


さて、今日は川崎フロンターレさんとのライブ交信イベントがあり、等々力競技場にお集まり頂いた方々と交信させて頂きました。
こちらからは会場の様子は見ることが出来ないので、お恥ずかしながら現地がすごい大雨だったというのを後から広報の担当者から聞きました。
質問してくれた小学生の皆さん、篠原ともえさん、福田川崎市長、中村憲剛選手をはじめ、イベントに参加して下さった全ての方々、最後の皆さんからの応援コール、鳥肌がたつような感激を覚えました。
悪天候の中、本当にありがとうございました!



 
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