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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年9月13日

アメリカのナノラック社の超小型衛星の取り付け準備

アメリカのナノラック社の超小型衛星の取り付け準備


9/12

今日は「きぼう」のエアロック三昧でした。

アメリカのナノラック社の超小型衛星の放出に向けたタスクです。
実際の放出は水曜日を予定していますが、今日はエアロックのスライドテーブルに衛星放出機構を取り付けるための器具を設置しました。
明日、衛星放出機構を取り付けます。

ISSに来て間もないころ、この器具の取り外しをやりましたが、今回はその取り付け。
どちらが難しかったかというと、今日のタスクの方が難しかったです。
スーツケースの中身を取り出すのと、中に物を収納するのとどちらが難しいか、という違いですね(なんのこっちゃ)。

特に、1箇所耐熱シートの取り付けがなかなか上手くいかず苦戦しました。
耐熱シートというのは、強烈な太陽光線からの熱を緩和し、また中の熱を外に逃がしにくくして、中の温度変化をなるべく抑えるためのもので、宇宙機器では必須の装備です。

電気ケーブルを配線するためにその耐熱シートを一旦取り外して、再度取り付けるというような作業をするのですが、1箇所すき間にそれを通さなければならず、四苦八苦。
正攻法でそのまま通そうとしてどうしても上手くいかず、途中でハタと気付いてサイドからの攻めに方針転換。
守りの甘いサイドから攻め込んで、一番すき間の狭いところに耐熱シートの一番薄くなっているところを通すことで見事に突破できました。

上手くいかないときは、力押しでいかずにやり方を見直すべしという良い教訓でした。
無事に取り付けが終わった後は、一旦スライドテーブルをエアロックの中にしまいました。
明日の朝、再びテーブルを出し、そこに衛星放出機構を取り付けることになります。

そして夕方、直ったAREDには嬉々として運動に励む筋トレの鬼、アナトーリの姿がありました。
彼はいま、たった1人でロシア区画を切り盛りしているのでとても忙しそうです。
明日は5時間のメンテナンスタスクがあるとか。
助けが必要なときはいつでも呼んでと言っておきました。
1人じゃどうしても上手くいかないときってありますからね~



 
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