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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月26日

満載状態のドラゴン内部。この中央の荷物の固定に苦戦しました。

数々の補給船が係留されてきたノードツー


8/25

充実した1日でした。

クルー間の連係もとても良かったと思いますが、地上とクルー間の連係も素晴らしく、タイトスケジュールな1日を見事に切り抜けることが出来ました。
このチームの一員であることを誇りに思います。

今日はジェフ、ケイト、私のスケジュールが複雑に絡み合うタスクだったのですが、お互いがお互いをカバーし合い、1人1人が個別のタスクをやっているというよりは、3人で全てのタスクに挑んでいるような錯覚を覚えました。

ドラゴン宇宙船に搭載する荷物の準備が全て整ったのは予定より1時間半ほど早かったのですが、そこからの搭載作業が手強かったです。
帰還時に荷物が動かないように、しっかりとストラップで固定してやる必要があるのですが、そのストラップの数が多く、3人がかりでストラップを締め上げ、時には解いてやり直したりを繰り返しました。
明日は握力がなくなっているかもしれません(^^;)
特にドラゴン内部の中央に組み上げる荷物の固定に予想以上に時間がかかり、結局搭載作業を終えた時点で貯金は30分ほどに減っていました。
そこからハッチクローズの許可がヒューストンから来たのですが、ここでジェフの判断で一旦ゆっくりランチ休憩に。
こういう場合、休みもほどほどに、タイムプレッシャーに追われてすぐに次のタスクに取り掛かってしまうものなのですが、このジェフのコマンダーとしての判断は本当にありがたかったですね。
まだまだそこから先も長いので、ここでしっかりとエネルギーを補充してリフレッシュ出来ました。

午後はドラゴンのハッチクローズ、ハッチ関連機器の取り付けとケーブルの接続、ISSからドラゴンへの電気・通信ケーブルを外してと続きます。
それらが終わってようやくISS側のハッチを閉めることが出来ます。
そのあとはリークチェック(空気漏れがないかの確認)で今日のタスクは全て終了です。
ドラゴンのハッチクローズの前に、恒例のミッションステッカー貼りをやりました。
Node2(ノードツー)というモジュールの地球側に係留されていたのですが、そのハッチのそばにはここに係留されていた歴代の補給船のステッカーが貼ってあります。
もちろん、代々のHTVのステッカーも。

今日の夜の間に、地上からの遠隔操作でドッキング機構が開放され、ロボットアームによってドラゴンは明日のリリース位置に移動されます。
明日は私がロボットアームを操縦して、10時過ぎにドラゴンをリリースする予定です。
15時ごろには軌道離脱噴射を行うので、帰還まではあと一息です。



 
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