サイトマップ

宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センター
宇宙ステーション・きぼう 広報・情報センタートップページ
  • Menu01
  • Menu02
  • Menu03
  • Menu04
  • Menu05
  • Menu06
  • Menu07

JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年7月12日


皆様、第一報遅れまして申し訳ありません。
メール環境がなかなか整わず、どうにもこうにもいきませんでした。

沢山の方々に打ち上げを応援して頂き、感謝の気持ちで一杯です。
9日に無事にISSに到着いたしました。
10日はお休みで、今日11日が待望のISSでの仕事始めでした。

新参者には、身体を宇宙環境に慣らすために少し緩めのスケジュールで始まります。
・・・のはずが。
朝からいきなりトイレが故障したため、それへの対応で時間を割かれた結果、午前中かなり忙しくなりました。

ISS到着後まもないため、医学実験のデータ取りが朝にあります。
呼気のサンプルを取得して、そのあと採血。
採血は最終的には自分で一人だけで出来るようになりたいのですが、今日は初回だったので、ジェフとケイトに見守られながらやりました。
針は自分で刺しましたが、チューブの接続や針を抜くところはケイトが手伝ってくれました。
採血に関しては、地上での訓練とあまり大きな差はなかったですね。

そのあと、採血した血を30分凝固させたあと、これまた30分間遠心機にかけ、さらにMELFI(メルフィ)と呼ばれる冷凍庫に収納するのですが、採血からメルフィへの収納を70分以内に行うことという制約があるので、結構タイムプレッシャーがあります。
どこかで手間取るとサンプルが無駄になってしまうので、事前に手順書をよく読んでおきました。
メルフィにサンプルを収納する際も、開けてからサンプルを入れて閉めるまで、60秒以内に行うという制約があるので、万が一手間取ったときに備えて、ジェフもグローブをはめて、横で待機してくれていました。
ジェフが都度アドバイスをくれるので、その通りにやれば時間は全く問題なかったです。

午前中はその後、きぼうの小動物実験装置のセットアップを行い、午後はISS内の非常用装備品をアナトーリ、ケイト、ジェフとで確認して回るのがメインでした。
初日からなかなか盛り沢山だったと思います。

ソユーズでの打ち上げのことなど、他にもじっくり皆さんにご紹介したいことが沢山あるのですが、それらはおいおい、時間を見つけて書いていきたいと思います。
とりあえず今日は1つだけご紹介すると、ソユーズで無重力状態に到達した後、しばらく自分が忍者みたいに天井に張り付いて部屋の中を見下ろしているような感覚が抜けなかったです。
自分の目の前の、宇宙船の操作パネルのほうに落ちていくような感覚です。 程度は軽くなっていきましたが、ISSに到着するまでその感覚は抜けなかったですね。



 
Copyright 2007 Japan Aerospace Exploration Agency サイトポリシー・利用規約