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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

2016年8月10日

NREP組み立てとエアロック操作(8/4)

NREPのエアロックへの取り付け(8/4)


8/9

ジェフ、ケイト、私と3人揃って大忙しの充実した1日でした。

ジェフとケイトは、19日に迫っている船外活動の準備やトイレのメンテナンス。
私は終日宇宙実験・研究に携わっていました。
中でも大部分を占めたのは、「Fluid Shift(体液シフト)」の2日目です。

この研究は、アメリカとロシアが共同で行っている大規模なもので、沢山の機器を使って沢山のデータを取ります。
1日目にあたる昨日は唾液、尿、血液のサンプリングがメインでしたが、2日目の今日は、超音波検査や目の断層検査、眼圧、聴力などの測定を実施しました。

超音波検査は、私が被験者、アナトーリがサポートで、「コロンバス」モジュールにこもって2時間行われました。
首や心臓、目や額を検査するので、基本上半身は裸です。
2時間ですっかり冷えきってしまい、そんな私を見てジェフが、ヒューストンの管制センターに、「今度からコロンバスで超音波検査がスケジュールされているときは、モジュールの温度をあらかじめ上げて欲しい」と早速かけあってくれ、今度からは事前に温度を2度ほど上げてくれることになりました。
ジェフに感謝!
・・・まあ、ISSに来て一ヶ月が経ちますが、ジェフが長袖を着てるのを見たのは1度だけ、この「Fluid Shift」でコロンバスにこもっていた時だけでしたからね(―▽― )

終業後、ヒューストンの新しいミッションコントロールルームで行われた「プラーク・ハンギング」というセレモニーにテレコン参加しました。
これは、各長期滞在が終わると、その長期滞在のリードフライトディレクターがチームの中で最も優秀な働きをした管制官を称え、ミッションエンブレムをそのルームに掲げる名誉を与える、というものです。

今日行われたのは、第47次長期滞在のセレモニーで、このミッションがこの新しいルームから指揮された、栄えある最初のミッションということになります。
当然、ルームにはまだ他のエンブレムは1つもありません。
これからどんどん増えていくことでしょう。
面白いのは、そのエンブレムを壁に貼る時に、はしごを支える役というのも2名選ばれます。
彼らも、その長期滞在中に活躍した管制官から選ばれます。
要するに、これに選ばれることは管制官にとってとても名誉なことなんですね。

リードフライトディレクターから、その3名が発表され、いよいよ初めてのエンブレムが掲げられるというその時、壁に立てかけられたはしごの長さが私たちの度肝を抜きました。

た、高い・・・www

何しろ、何もまだ貼られていない壁の左上の隅に貼られるので、その高さといったら恐らくゆうに5メートルは超えていそうです。
これにはジェフもケイトも私も爆笑!
はしごを支える役が2人いるのも頷ける高さ。

それでも、選ばれた人(ちなみに環境制御システム担当の管制官でした)は誇らしそうに、ひるむことなく登ってましたけどね。
良いものを見させてもらいました(^^)

ちなみに、昨日我らが筑波宇宙センターのミッションコントロールルームも新しく生まれ変わり、運用管制がはじまりました!
まだ私は見ていませんが、とても綺麗だそうです。
その部屋で、「きぼう」のまた新たな歴史が刻まれていくことでしょう。
記念すべき初ミッションは、この第48次長期滞在ということになりますね。



 
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